1992 Fiscal Year Annual Research Report
屋久島の固定試験地におけるスギ天然林の林分構造・動態解析
Project/Area Number |
03454077
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
吉田 茂二郎 鹿児島大学, 農学部, 助教授 (80128462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今永 正明 鹿児島大学, 農学部, 教授 (50007085)
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Keywords | 屋久島 / スギ天然林 / 固定試験地 / 林分構造 / 成長解析 / 再測 |
Research Abstract |
おおむね交付申請書の計画に従って、今年度の研究を行った。現地調査は、研究対象試験地(花山学術参考保護林内の花山試験地)の踏査を平成5年7月に行い、これを受けて8月5日〜12日に同試験地の本調査を行った。さらに、10月10日〜14日に追加補足調査を行い、この2回で花山試験地の現地調査を完了した。また、平成5年2月10日〜12日に試験地の管理についての現地担当営林署との最終打ち合わせと次年度に調査計画予定の担当営林署との打ち合わせを行った。 現地調査は、調査場所が標高1200m付近に位置し、現地到達に非常に時間のかかるところであり調査に困難が予想されたが、下屋久営林署の多大な援助を受け、調査は順調に進み無事にすべての測定を完了することができた。 本調査および追加補足調査で得られたデータの整理、集計および分析を行い、その結果、次のことが明らかになった。 1)林分構造(樹種組成および樹高曲線)については、前回の調査時(1974年)とほとんど同じで変化が認められない。 2)樹高曲線については、針葉樹(主にスギ)と広葉樹両方について、これまでの4試験地中で最も低く、特に針葉樹のそれは他の試験地よりもかなり低く、非常に異なった樹高曲線であった。 3)成長と枯損については、花山試験地の純成長率は0.3%で、これまで測定した4試験地の中で最も低く、枯損率は0.1%と他の試験地と同等の値であった。 4)稚樹については、スギの稚樹は林庄にほとんど認められず、また進界木もまったくなかった。 以上の研究結果は、4月に岩手で開催される日本林学会で発表する予定である。
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Research Products
(1 results)