1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03454083
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Research Institution | 東京水産大学 |
Principal Investigator |
竹内 正一 東京水産大学, 水産学部, 教授 (00017047)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根本 雅生 東京水産大学, 水産学部, 助手 (90221481)
稲田 博史 東京水産大学, 水産学部, 助手 (90176397)
木原 興平 東京水産大学, 水産学部, 助教授 (40017059)
有元 貴文 東京水産大学, 水産学部, 教授 (20106751)
小池 孝知 東京水産大学, 水産学部, 教授 (10017048)
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Keywords | まき網漁業 / 漁獲機構 / データベース / 漁具形状 / 船体運動 / 魚群探索 |
Research Abstract |
本年度は計画していた、海外まき網漁船への乗船調査が出来なかったので、わが国の海外まき網漁船31隻の操業位置、操業魚群の型、操業水温、および魚種別漁獲量よりなる操業データを入手し、漁獲量データベースを作成した。この漁獲量データベースは1983年〜1992年の10年間のデータで構成され、緯度経度1度区画毎の情報を年または月毎のファイルに纒めたものである。さらに、気象庁が1月〜2月と6月〜7月に毎年行っている、赤道海域までの太平洋縦断観測の海洋観測結果より、1983年〜1989年までの水温の各層観測資料を入手した。この資料より海外まき網漁業の操業海域の水温の鉛直分布図を作成し、漁獲量データベースより抽出した漁獲状況と対応させて検討した。この結果、操業は海流系の勢力の消長に大きく影響されること、および、流木の多い北赤道反流とその潮境に漁場が形成されることが多いことが判明した。 また、当業船に依頼した水中TVカメラによる魚群の行動観察の資料の蓄積もさらに進んだ。さらに、平成3年度に第18太神丸で観測した漁具の挙動に関するデータや漁船の振動・動揺・傾斜等のデータとともに、この解析は現在鋭意進行中であり近く発表の予定である。 操業現場で観測した漁具形状の静的・動的特性値を用いて回流水槽による模型実験を行い、まき網漁具の改良ばかりでなく操業方法の改善についての指針を得た。 魚群探索のためのマニュアル作成を目的とした、魚群探索から追尾、投網にいたる過程で利用する情報を収集するための乗船は出来なかったので、次年度に実施する予定である。
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