1992 Fiscal Year Annual Research Report
緩傾斜地、中山間地における合理的農道構造に関する研究
Project/Area Number |
03454091
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
多田 敦 筑波大学, 農林工学系, 教授 (50133012)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小出 進 筑波大学, 農林工学系, 教授 (60003745)
佐々間 泰一 筑波大学, 農林工学系, 講師 (10133589)
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Keywords | 農道 / 農道配置 / 圃場整備 / 農作業効率 / 農道の生活機能 |
Research Abstract |
(1) 農道構造の検討(多田) 千葉県印旛郡臼井、角来地区においては、農道の機能を有効に利用するため、農道ターンを可能とする構造を導入しているが、これと合わせて用水路のみならず排水路も農道ぎわに布設することによりその機能をさらに有効化しようとしている。そこで農道と沿う用排水組織の組み合わせが有効であるかどうかを調査・検討した。 その結果、農道沿いに用排水路をパイプライン化した臼井地区においても、従来通り排水路を圃場中央に布設した角来地区と同様の用排水機能を示していることがわかった。作業上の効率は臼井地区の構造が有利であることからみてこの考え方を他の地区でも検討してみることが必要との展望を得た。なお、この判定は減水深、浸透量、土中水圧などの圃場内分布から行った。 (2) 農道構造と農作業の作業効率(佐久間) 緩傾斜地の事例(新潟県小千谷市、群馬県甘楽郡妙義町)、中山間傾斜地の事例(長野県南佐久郡南牧村海ノ口、香川県三豊群財田町)の調査によって以下のことが明らかになった。平担地では2枚の隣り合う区画に1つの進入路を設置すればよいが、傾斜地では隣り合う区画間に段差が生じるので、進入路は1枚の区画に1つずつ必要となる。したがって、耕作者が、2枚以上連なっている区画を作業する場合、平担地の場合より移動時間が大きくなり、作業効率が悪くなる。 (3) 農道の生活機能(小出) 平地の農業集落の機能、配置について検討して、交通の危険な箇所について明らかにした。
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