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1991 Fiscal Year Annual Research Report

VIP受溶体蛋白質の分離とその遺伝子解析

Research Project

Project/Area Number 03454101
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

伊藤 茂男  北海道大学, 獣医学部, 助教授 (40109509)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 太田 利男  北海道大学, 獣医学部, 助手 (20176895)
KeywordsVasoactive intestinal peptide / 遺伝子解析 / VIP結合実験 / VIP受溶体 / イヌ肝臓細胞膜 / PCR法
Research Abstract

(1)Vasoactive intestinal peptide(VIP)受容体の存在を調べるために,イヌの各組織の膜分画を採取し, ^<125>I標識VIPを用いて総合実験を行った。VIP受容体量は,肝臓>大腸粘膜=小腸粘膜>大腸平粘膜>胃粘膜=小腸,胃平滑筋=脳で順であった。大腸平滑筋よりもVIP結合量の少ない組織では,その分析は困難であった。(2)イヌ肝臓細胞膜へのVIP結合は飽和性であり,高親和性で結合量の少ない結合部位と,低親和性で結合量の多い結合部位に分離できた。(3)肝臓細胞膜への標識VIP結合は,VIP濃度に依存して阻止され,そのIC_<50>は1nMであった。構造類似ペプチドであるpeptide histidine isoleucineは千倍力価が低く,他の組織と比べてVIP特異性が極めて高いことが明らかとなった。(4)1991年にBIP受容体をコ-ドする遺伝子がヒトリンパ球よりクロ-ニングされた。その結果,VIP受溶体は7つの膜貫通領域を持つGタンパク質と関連した362アミノ酸からなるタンパク質であることが明らかとなった。しかし,細胞に発現された受容体への標識BIPの結合は,イヌ肝臓のそれと著しく異なっていた。(5)そこで,受溶体の分離実験を中止し,イヌBIP受溶のサブタイプを調べる実験に変えた。(6)イヌ小腸のmRNAからオリゴdTプライマ-により作成したcDNAをラムダファ-ジに組替え,cDNAライブラリ-とした。(7)ヒトVIP受溶体をコ-ドする遺伝子の約500塩基離れた2ケ所(20塩基)の塩基にEcoR1とHind3の認識塩基配列を付けたプライマ-を合成した。イヌ小腸のcDNAライブラリ-を鋳型として,プライマ-を用いてPCR法により遺伝子増幅を行った結果,約500塩基対の増幅が認められた。(7)現在,このDNA断片をプラスミドに組み込み,大腸菌の形質転換を行い,そのDNA解析を進めている。

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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