1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03454113
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Research Institution | Azabu University |
Principal Investigator |
山田 隆紹 麻布大学, 獣医学部, 助教授 (20126460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土屋 亮 麻布大学, 獣医学部, 講師 (30188586)
松田 基夫 麻布大学, 生物科学総合研究所, 助教授 (50139531)
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Keywords | 犬 / T細胞表面抗原 / モノクローナル抗体 / 自己免疫 |
Research Abstract |
2年目の計画として、初年度に得られたT細胞全般を認識するモノクローナル抗体に加え、ヘルパー・インデューサー,サプレッサー・キラーT細胞を認識するモノクローナル抗体の作製を行った。 1)ヘルパー・インデューサーT細胞を認識するモノクローナル抗体の作製:約3カ月齢の子犬の胸腺細胞をマウスに免疫し、このマウス脾細胞とマウスミエローマ細胞(P_3X63)を融合させてハイブリドーマを作製した。これらのハイブリドーマ培養上清について、免疫組織化学的検索を行った結果、胸腺髄質・皮質,腸間膜リンパ節の傍皮質・髄質を特異的に染色するハイブリドーマ1株を樹立した。この抗体について、犬の胸腺組織を用いてウエスタンブロッティング法で検索した結果、分子量約33KDと45KDの抗原を認識していた。このモノクローナル抗体はヘルパー・インデューサーT細胞(ヒトのCD_4に相当)を認識していると考えられた。 2)サプレッサー・キラーT細胞を認識するモノクローナル抗体の作製:大量の牛血清アルブミンを静脈内注射して、免疫寛容状態にした犬の胸腺細胞を1)と同様にマウスに免疫し、ほぼ同様な方法でハイブリドーマの作製を行った。これによって得られたハイブリドーマ培養上清について、免疫組織化学的検索を行った結果、胸腺髄質・皮質、腸間膜リンパ節の髄質・傍皮質を特異的に染色するものが7株存在した。 3)現在、3系統のハイブリドーマについて、腹水法による抗体作製を行っており、一部の抗体については精製が終了している。今後は1992年度予算で設置されたセルソーター、セルアナライザーを用いて、これら抗原陽性細胞の分布状況ならびにその機能について分析する予定である。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Yamada T.,Matsuda M.,Ashida Y.,Tsuchiya R,et al: "Isolation of secretory IgA from feline bile and bile IgA levels in growing cats." J.Vet.Med.Sci.54. 717-721 (1992)