1992 Fiscal Year Annual Research Report
蛋白工学的手法を用いた中枢作用性修飾型線維芽細胞増殖因子の開発
Project/Area Number |
03454135
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
磯部 正治 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 助手 (70211050)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 和男 富山大学, 工学部, 助教授 (60042826)
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Keywords | 線維芽細胞増殖因子 / FGF / 蛋白工学 / 長期増強 |
Research Abstract |
平成3年度にわれわれは、バキュロウイルスベクターを用いたbFGFの生合成法ならびに精製法を確立したが、FGFの精製には、ヘパリンに結合するといった性質を利用しているために、ヘパリン結合領域を削った修飾型FGFでは精製に困難さが予想された。そこでこの問題点を克服するために本年度は、マルトース結合タンパク質(MBP)にFGFの遺伝子を融合しN端にMBPを持つFGFを作製し、マルトースとMBPの親和性を利用してMBP-FGF融合タンパク質を精製し、その後MBPとFGFをプロテアーゼで切り離すことにより精製された修飾型FGFを得るといった方法を確立した。 この方法を用いて線維芽細胞増殖活性をもつヒトaFGFの産生に成功した。これを用いて海馬錐体細胞層より記録されるポピュレーションスパイクの長期増強(脳切片を用いる)を指標とする修飾型FGFのスクリーニングを確立した。
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