1991 Fiscal Year Annual Research Report
トリハロメタン及び有機塩素系溶剤が環境及び生態系に及ぼす影響
Project/Area Number |
03454208
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
芳原 達也 山口大学, 医学部, 教授 (10116501)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 春男 山口大学, 医学部, 助手 (00127763)
荻野 景規 山口大学, 医学部, 講師 (70204104)
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Keywords | トリハロメタン / トリクロロエチレン / テトラクロロエチレン / 水道水 / ミネラルウォ-タ- |
Research Abstract |
現在、大気,地下水,土壌汚染等で社会的に問題になっている、トリハロメタン(クロロホルム,ジクロロブロモメタン,クロロジブロモメタン,ブロモホルム)及び有機塩素系溶剤(1,1,1ートリクロロエタン,トリクロロエチレン,テトラクロロエチレン)等の山口県における河川の河口域における土壌、水質、水生生物中の分布を調査するとともに、市販されているミネラルウォ-タ-においても、上記物質を調査した。 市販ミネラルウォ-タ-において、国産のものは、調査した16種類すべてに、トリハロメタンが0.1〜1.14μg/Lと低濃度ではあるが認められた。また、外国産では、6種類中、3種類に同様の物質が検出された。国産の一部のミネラルウォ-タ-には、テトラクロロエチレンとトリクロロエチレンが検出された。 次に、水道水中のトリハロメタンを測定すると、15〜20μg/Lの濃度で検出され、これを常温で保存した群、低温で保存した群、80℃加熱群、100℃加熱群でそれぞれ検討すると、水道水の保存は、経時的にトリハロメタンを増加させる傾向を示し、加熱保存群は、水中トリハロメタン量を漸次減少する傾向を示した。 次に、山口県における水道水中のトリハロメタン量を測定してみると瀬戸内海地域、内陸地域、日本海地域の3地域では、瀬戸内海地域で、10〜20μg/L,日本海地域5〜10μg/L,内陸地域5μg/L以下であり、トリハロメタンの量から推測すると、瀬戸内海地域が最も汚染されていた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Masayuki Gotoh: "Pollution Due to Volatile Halocarbon Compounds in Biota" Bulletin of Environmental Contamination and Toxicology.
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[Publications] Keiki Ogino: "Antiulcer mechanism of action of rebamipide a novel antiulcer compound,on diethiocarbamateーinduced antral gastric ulcers in rat" European Journal of Phamacology. 212. 9-13 (1992)
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[Publications] Keiki Ogino: "Lipid peroxi dation in duced by trichloroethylene in rat liver" Bull,Enniron.Contam Toxicol. 46. 417-419 (1991)
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[Publications] 関谷 美子: "市販ミネラルウォ-タ-中の低沸点ハロゲン化炭化水素量と水道水各種保存によるトリハロメタン量の変化について" 山口医学.