• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1991 Fiscal Year Annual Research Report

血管病変形成における平滑筋分化異常の解析と平滑筋分化誘導療法の基礎的検討

Research Project

Project/Area Number 03454248
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

永井 良三  東京大学, 医学部(病)・第三内科, 講師 (60207975)

Keywords平滑筋 / ミオシン / PDGF / NaーH逆輸送担体 / 増殖 / 動脈硬化
Research Abstract

平滑筋細胞の細胞形質は増殖に伴って大きく変換する。我々は、平滑筋細胞の重要な収縮蛋白ミオシン重鎖アイソフオ-ムのcDNAクロ-ニングとその発現を検討する過程で、血管平滑筋が個体発生と共に大きく細胞形質を変換すること、血管障害時に新生内膜で増殖する細胞は胎児期平滑筋の形質を持った細胞であることを明らかにした。このことは同時に、ミオシン重鎖アイソフオ-ムの遺伝子発現は平滑筋細胞の分化を検討する優れた分子マ-カ-であることを示している。
本年度、われわれは平滑筋分化を遺伝子発現制御のレベルで検討するために、3種類の平滑筋ミオシン重鎖の全長cDNAクロ-ンの単離に成功し、これを用いて遺伝子ライブラリ-のスクリ-ニングに着手した。また分化状態を保てる平滑筋細胞の培養法を確立し、細胞播種数、播種後の時間経過、継体培養、血清濃度、サイトカイン投与等によって平滑筋分化がどのように影響を受けるかを検討した。その結果、平滑筋細胞は初代培養後に細胞分裂を重ねる度に、低血清濃度やサイトカインによる分化促進が抑制されて、脱分化方向へ加速されることが明かとなった。また細胞の脱分化に伴って、PGDFーA鎖の自己分泌や、細胞増殖に深く関わっているNaーH逆輸送担体の遺伝子発現も増大することが示された。さらに、このNaーH逆輸送担体の発現増強が平滑筋細胞増殖に及ぼす影響を明らかにするため、これを過剰発現するトランスジェニックマウスの確立にも最近成功した。これによって、平滑筋増殖の分子レベルでの解析が一層進展すると期待される。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Kuroーo M ef al: "cDNA Cloing of a myosin heavy Chain isoform in embryonic Smooth mucecle and its expression during and in outerios clerosis vasculan developmant" J.Biol.Chem. 266. 3768-3773 (1991)

  • [Publications] 永井 良三: "血管平滑筋収縮蛋白の発生と病態による修飾" 医学のあゆみ. 159. 265-269 (1991)

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi