1992 Fiscal Year Annual Research Report
高次脳機能の統御とその障害に関する無侵襲的計測法の研究
Project/Area Number |
03454282
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
米倉 義晴 京都大学, 医学部, 助教授 (60135572)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長峯 隆 京都大学, 医学部, 助手 (10231490)
玉木 長良 京都大学, 医学部, 講師 (30171888)
間賀田 泰寛 京都大学, 医学部, 助手 (20209399)
佐治 英郎 京都大学, 薬学部, 助教授 (40115853)
伊藤 春海 京都大学, 医学部, 助教授 (40026943)
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Keywords | 高次脳機能 / 無侵襲的計測法 / ポジトロンCT / 脳電図 / 脳磁図 |
Research Abstract |
ヒトの認知・行動・情動・判断・意志などを支配する高次脳機能は、他の臓器とは比較できないきわめて複雑なシステムとして働いており、その働きと各種の神経疾患における障害の病態解明には、多方面からのさまざまなレベルの共同研究が必要である。近年登場したポジトロン断層法(PET)や磁気共鳴画像(MRI)などの新しい画像診断法は、臨床診断法として重要な情報を提供するのみならず、ヒトの高次脳機能とその障害の病態を探るための貴重な手段である。本研究では、高次脳機能の働きとその障害の病態解明を目指して、PET、シングルフォトン断層法(SPECT)などの核医学的手法を用いた機能画像、MRIに代表される形態画像、さらには脳波などの電気生理学的情報を多次元的に組み合せた統御的なシステムを構築することを目的とした。 研究の2年目に当る本年度は、それぞれの方法を各種の疾患に応用し、脳の機能障害にともなう脳循環代謝の変化や電気生理学的変化が明らかにされた。また、その結果に基づいて、日常臨床において幅広く応用できる検査法としてSPECTの重要性が確認され、脳循環の測定とともに神経伝達機能の測定を目指す新しい標識化合物の開発研究が進められた。さらに、これらの成果を統合して解析するシステムとして昨年度より進めてきたマッキントッシュを用いた三次元画像処理システムを完成させた。これによって、PETやSPECTで得られる機能画像を、MRIなどの形態情報と重畳して表示し分析することが可能となった。本解析法は、PETによる脳賦活検査へ応用することによって、さまざまな刺激に対応する脳局所の反応を各個体で正確に同定することが可能になり、今後、ヒトにおける高次脳機能の働きとその障害の病態を検索する重要な手法となることが期待される。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Hideo Saji: "Preparation of ^<123>I-labeled 2^1-iodospiperone and imaging of D_2 dopamine receptors in human brain using SPECT." Nuclear Medicine and Biology. 19. 734-736 (1992)
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[Publications] Hiroshi Yamauchi: "Crossed cerebellar hypoperfusion in unilateral major cerebral artery occlusive disorders." Journal of Nuclear Medicine. 33. 1632-1636 (1992)
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[Publications] Shinya Yamaguchi: "Effect of brovincamine on cerebral circulation and metabolism in internal carotid artery occlusion examined by positron emission tomography." European Neurology. 32. 314-317 (1992)
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[Publications] Takashi Nagamine: "Current source density mapping of somatosensory evoked responses following median and tibial nerve stimulation." Electroencephalography and Clinical Neurophysiology. 84. 248-256 (1992)
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[Publications] Yasuhisa Fujibayashi: "^<62>Cu-Pyruvaldehyde bis(N^<4+>-methylthiosemicarbazone)(^<62>Cu-PTSM)in the murine brain;a novel radiopharma-ceutical for brain positron emission tomography(PET)imaging." Biological&Pharmaceutical Bulletin. 16. 146-149 (1993)
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[Publications] Yoshiharu Yonekura: "Functional mapping of flow and back-diffusion rate of N-isopropyl-p-iodoamphetamine in human brain." Journal of Nuclear Nedicine. 34. (1993)