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1991 Fiscal Year Annual Research Report

消化器癌の転移・再発の予測および抑制に関する基礎的臨床的研究

Research Project

Project/Area Number 03454324
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

島津 久明  鹿児島大学, 医学部, 教授 (30010242)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山田 一隆  鹿児島大学, 医学部附属病院, 助手 (40210439)
村松 寿子  鹿児島大学, 医学部, 助手 (50182134)
愛甲 孝  鹿児島大学, 医学部, 助教授 (60117471)
高尾 尊身  鹿児島大学, 医学部附属病院, 助手 (80171411)
Keywords消化器癌 / 悪性度 / 転移 / 浸潤 / ヌ-ドマウス移植腫瘍
Research Abstract

基礎的研究のinvasionーMTT assayはほぼ確立され、ヌ-ドマウス移植腫瘍による検討では、in vitro浸潤能は悪性度判定における独立した因子であることが推定された。注目すべき結果として、臨床での肝転移と浸潤能との関連性が示唆されるデ-タが得られており、現在さらに追求中である。
臨床的研究のProspective Studyは症例集積が進行中である。またRetrospective Studyとして、胃癌・大腸癌・膵癌の各種パラメ-タ-と予後あるいは再発形式の検討を行っている。現在までの結果は以下の通りである。
胃癌においては、切除例766例での解析を試みている。胃癌再発で最も頻度の高い腹膜播種再発と関連性のある漿膜面浸潤度ではS0:278例、S1:51例、S2:269例、S3:121例でその5年生存率は、S0:72%、S1:58%、S2:28%、S3:7%とS2以上の症例ではとくに予後不良であった。したがって、再発の予測あるいはリスク因子の判定のため治癒切除がなされたS2症例での無再発例と再発例とにおける術後5年以上経過症例を用いての比較検討を行っている。膵癌では切除膵癌症例における各因子の比較検討で、腫瘍径(2cm以下)、リンパ節転移(-)、十二指腸浸潤(-)、手術切離縁の組織学的癌浸潤(-)の各因子が長期生存のためには必要であった。また高い悪性度を有する膵癌細胞の特性をinvasionーMTT assayおよび免疫組織化学染色やDNAのploidy patternなどで解析中である。大腸癌の337例中同時性肝転移症例は46例(13.6%)であり、治癒切除258例の異時性肝転移症例は19例(7.4%)であった。肝転移例と非肝転移例との臨床病理学比較的検討から、リンパ管侵襲・静脈侵襲・リンパ節転移の有無に有意の差がみられ肝再発の予知に有用と考えられた。

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Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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