Research Abstract |
1.免疫療法剤の1つであるBCGがエフェクター細胞であるリンパ球を活性化するばかりでなく、標的細胞である尿路上皮腫瘍細胞とリンパ球との結合度を上昇させることで尿路上皮腫瘍細胞のリンパ球に対する感受性をも増強させることにより、リンパ球の尿路上皮腫瘍細胞傷害活性を増強させることを明らかにした(BIOTHERAPY,7:317-318,1993,The Year Book of Urology,109-110,1993,Int.J.Urol,in press,1994,医事新報、発表予定、1994)。 2、BCGとフィブリノーゲンと混合局所投与することにより、BCGの局所での滞留時間が長くなり、BCGの尿路上皮腫瘍に対する抗腫瘍作用が増強されることを証明した(J.Urol,in press,1994,BIOTHERAPY,in press,1994)。 3、化学療法剤の1つであるCDDPが尿路上皮腫瘍細胞の細胞膜を修飾することで腫瘍細胞のリンパ球に対する感受性を増強させることを明らかにした(CANCER,71:1313-1321,1993,医事新報、発表予定、1994)。 4、リンパ球が腫瘍細胞に対して細胞傷害活性を示す1つの機序としてTNFなどの細胞傷害性サイトカンの産生がある。CDDP、Buthionine Sulfoximine,Pentoxifyllineは腫瘍細胞のTNF mRNAの発現レベルを低下させることでTNFに対する感受性を上昇させることを証明した(CANCER,71:809-818,1993,Int.J.Onool.,3:299-235,1993,CANCER,in press,1994,J.Urol.,in press,1994,Biotherapy,in press,1994)。
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