1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03454386
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
並木 幹夫 大阪大学, 医学部, 講師 (70155985)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横川 潔 大阪大学, 医学部, 助手 (40220545)
吉岡 俊昭 大阪大学, 医学部, 助手 (30191547)
奥山 明彦 大阪大学, 医学部, 教授 (20093388)
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Keywords | 男性不妊症 / 精子形成 / 遺伝子 / androgen / receptor / 染色体 |
Research Abstract |
特発性男性不妊症の原因を解明し,診断および治療の進歩に役立てる目的で以下の研究を計画して実施した. 1.男性不妊症患者末梢リンパ球の遺伝子分析 (1)Y染色体に存在する精子形成支配遺伝子の異常の有無をY染色体特異的DNA probe(国立小児病院 中込弥男博士より提供された)を用いsouthern blot法にて検討し,40例の無精子症患者のうち6例でY染色体長腕上の微小なDNAが共通して欠失していることを証明した. (2)X染色体に存在するandrogen receptor(AR)遺伝子の異常の有無もAR cDNA probe シカゴ大学Dr Changより提供された)を用いsouther blot法にて検討したが異常を見出せなかった.しかしpolymerase chain reactionーsingle strand confoumational poltmorphism(PCRーSSCP)法を用い点突然変異の有無を検討したところ,1症例で点突然変異の存在を発見し,現在塩記配列を検索中である. 2.human follicle stimulating hormone(FSH)receptor cDNAのcloning human testis cDNA libraryよりrat FSH receptor cDNA(ハイデルベルグ大学Dr Seeburgより提供された)をprobeとしてcloning中である. 以上の結果より原因不明とされている特発性男性不妊症の中に,Y染色体に存在する精子形成支配遺伝子の異常や,X染色体に存在するAR遺伝子の異常の有無も検討予定で,男性不妊症の原因が解明されつつある.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Namiki,M.: "Deoxyribonucleic Acid Study on 2 cases of XX Males" Journal of Urology.
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[Publications] Nagafuchi,S.: "A minute deletion of the Y chromosome in men with azoospermia" Geromics.