1991 Fiscal Year Annual Research Report
各種GTR材の生体親和性に関する検討ーヒト骨芽細胞及び線維芽細胞を用いた評価系の確立ー
Project/Area Number |
03454443
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
池田 克巳 明海大学, 歯学部, 教授 (50049350)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辰巳 順一 明海大学, 歯学部, 助手 (60227105)
栗原 徳善 明海大学, 歯学部, 講師 (10186512)
渡辺 幸男 明海大学, 歯学部, 助教授 (90118589)
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Keywords | GTR / 骨芽細胞 / オステオカルシン |
Research Abstract |
GTR素材の細胞親和性を検討するにあたり今年度は骨形成細胞である骨芽細胞の培養系および骨形成の評価系の確立を行った。これら素材の臨床応用と細胞外マトリックスに対するモノクロ-ナル抗体の種類及びその使用を考慮してヒト由来の細胞を実験に用いることを決定した。 その結果、今年度は骨芽細胞の形質を維持した細胞株であるMGー63(骨肉腫由来の骨芽細胞様細胞株)を本研究に用いることにし、最良な状態にて培養する条件設定に努めた。そのために、MGー63のALP活性、DNA量、タンパク量およびハイドロキシプロリン量の経日的変化をそれぞれ把握した。近年、骨形成の指標として骨芽細胞により特異的に産生される非コラ-ゲン性基質タンパクであるオステオカルシンが考えられている。GTR素材との細胞親和性後の骨形成を検討するにあたり、オステオカルシンの測定系を考え、オステオカルシンのNおよびC末端に対する二抗体法を用いたインタクトオステオカルシンノ測定法の応用を試みた。その結果MGー63は、1,25(OH)_2D_3によインタクトオステオカルシンを産生することが明らかになり、この培養系及びインタクトオステオカルシンによる骨形成の評価系は、今後の検討に応用可能であることが明らかになった。
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