1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03454454
|
Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
今井 弘一 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (90103100)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 正明 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (50067055)
平澤 忠 鶴見大学, 歯学部, 教授 (80064335)
|
Keywords | 細胞毒性 / in vitro / 細胞回復度 / モノマー / BisGMA / 置換フェニルメタクリレート |
Research Abstract |
置換フェノール類と塩化メタクリロイルとの縮合反応による17種の置換フェニルメタクリレート(o-,m-,p-アミノ置換;o-,m-,p-ホルミル置換;o-,m-,p-カルボキシル置換;p-カルボキシルメチル置換;p-(2-カルボキシエチル)置換;m-,p-ジカルボキシル置換;o-,m-,p-ヒドロキシル置換,m-(N,N-ジメチルアミノ)置換フェニルメタクリレート),さらに置換アニリンと塩化メタクリロイルから10種のメタクリルアミドの計27種について新規合成を試みた。その結果,o-置換体では置換基効果によって細胞毒性試験に供せる量の試料採取は困難であった。m-,p-置換体についてはSchotten-Baumann反応で合成可能であった。新規合成したモノマーを十分に精製し純度を確認するとともに水に対する溶解度もしらべた。これらのモノマーを,HEp-2細胞ならびにL-929細胞を用いた細胞回復度試験結果から,置換フェニルメタクリレートならびにメタクリルアミドとも,置換基の種類と位置によって両細胞とも細胞毒性が異なることが明らかとなった。すでにフェニルメタクリレートとメタクリロイルオキシ安息香酸については、培養液に一定量のモノマーを溶解した場合と,ミリポアーフィルターを介して一定量のモノマーを自然に溶解させた場合を初年度に比較検討し,溶解性因子がモノマーの細胞毒性に大きな影響を与えることが判明している(第19回日本歯科理工学会で発表)。他のデータについても実験結果の詳細な検討が終わり次第順次公表する予定である。
|