1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03454474
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Research Institution | THE FIRST DEPARTMENT OF ORAL AND MAXILLOFACIAL SURGERY, TSURUMI UNIVERSITY, SCHOOL OF DENTAL MEDICINE |
Principal Investigator |
瀬戸 〓一 鶴見大学, 歯学部, 教授 (60064367)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 宏昭 鶴見大学, 歯学部, 講師 (50168176)
尾口 仁志 鶴見大学, 歯学部, 講師 (40169256)
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Keywords | 人工骨 / チタン合金 / ハイドロキシアパタイト / 高速ジェットフレーム溶射法 / 基礎研究 |
Research Abstract |
人工骨(Ti-6Al-4Vにハイドロキシアパタイトを高速ジェットフレーム溶射にて溶射させたもの、TYPEI,II,III)及びコントロールとしてハイドロキシアパタイトブロックをビーグル犬、脛骨連続離断後に挿入し、その後シャンピーのミニプレートにて固定した。 1実験材料: (1)TYPEI;φ10mm長さ10mmの円柱体にφ0.6mmの穴が形成(長軸) (2)TYPEII;φ10mm長さ10mmの円柱体にφ1.0mmの穴が形成(長軸) (3)TYPEIII;φ10mm長さ10mmの円柱体で外側を1mm残し空洞とし中にHAブロックを入れたもの (3)コントロール;φ10mm、長さ10mmの円柱体(多孔体) 2観察期間;3ヶ月及び6ヶ月 3結果 人工骨埋入、2週で2方向によるミニプレート固定がはずれストレス荷重により容易に骨折した。そこで実験方法を再考し3方向からの固定と石膏包革による内・外固定を行った。3ヶ月及び6ヶ月後にサンプルを摘出した。人工骨と生体骨とは骨性の結合が得られず線維組織による介在が認められ、又人工骨内にあけたφ0.6mm、φ1mmの中にも骨組織は認められなかった。 4考察 生体骨の切除範囲が大きく又初期固定は得られたものの、継続した固定が得られず線維組織の介在が行われたものと考えられた。実験方法に問題があったものと考察されると同時に大きな人工骨(チタン合金とHAとの複合材料)の限界を示したものと考えられた。本点につき今後改良を加え、さらに弾性を持った基材の開発が望ましいと考察され、検討を加える予定である。
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