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1991 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト血清型マンノ-ス結合蛋白の機能とその病態解析への応用性について

Research Project

Project/Area Number 03454505
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

小林 邦彦  北海道大学, 医学部, 教授 (60091451)

Keywordsマンノ-ス結合蛋白 / MBP(mannose binding protein) / α_2ーmacroglbulin / レクチン
Research Abstract

ヒト血清からマンノ-ス結合蛋白(serum mannoseーbinding protein:以下MBPと略)をプ-ル血清から分離精製し、これに対する抗体作製を本年度の目標として研究を行った。
1.MBPの精製:Dーmannose coupled SepharoseカラムにCa存在下で結合した蛋白をEDTAで溶出、ついで未修飾のSepharose6Bカラムに再添加し、吸着画分をDーmannoseで溶出、最後にFPLCによるゲル濾過とmonoQで精製した。
2.抗MBP抗体作製:上記精製MBPで家兎を免疫し、抗血清を得た。この抗血清は精製MBPと二本の沈降線を、ヒト血清と一本の沈降線を形成した。血清で本抗血清と反応した物質はα_2Mで、精製MBPにα_2Mが含まれることが判明した。抗MBP特異抗体は抗血清をα_2Mを結合したaffinity columnに通し得られた。
3.考察:
(1)得られた標品はPAGE分析で32kDのMBPを主成分としたが、その他数本のminorなバンドがみられ、その一つはMBPのdimer(65kD)と同定した。残りのバンドの一つ(約80kD)は、α_2ーmacroglobulin(α_2M)であった。
(2)このα_2Mは通常のものと分子量、易動度が異なり、各精製過程で常にMBPと挙動を一にしMBPとのinteractionが推測された。
(3)精製MBPにα_2Mが常に混入してくるという報告がなく、またこの分子とMBPのinteractionの可能性についての報告もない。しかし、MBP精製標品として報告されているものはほとんどが、今回我々が得たものと同様のPAGEパタ-ンを示す。このことはこれまでの報告者のMBPにα_2Mの混入があったものと考えられる。今回の研究でこの事実が見いだされたことは、今後のMBPの構造や機能の研究に少なからず貢献すると思われる。

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Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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