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1993 Fiscal Year Annual Research Report

無機質・微量栄養素の欠損状態における生体防衛機構の解明

Research Project

Project/Area Number 03454532
Research InstitutionWayo Women's University

Principal Investigator

坂本 元子  和洋女子大学, 文家政学部, 教授 (70049980)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤沢 由美子  和洋女子短期大学, 家政科, 講師 (00214669)
石井 荘子  和洋女子大学, 文家政学部, 助教授 (90095430)
小林 幸子  和洋女子短期大学, 家政科, 教授 (90070325)
Keywordsマグネシウム欠乏 / 免疫応答 / リンパ球幼若化反応 / マクロファージ / LI-1 / LI-2
Research Abstract

マグネシウム(Mg)欠損における生体防衛能の変化を検討する目的で、今年度は特に細胞性免疫因子に関与する免疫応答能について、ラットを用いて検討した。
免疫応答にはリンパ球とマクロファージ(Mphi)が関与しているが、SD系の雄ラットを2群に分け、Mg欠乏食あるいはControl食で1週間あるいは2週間飼育し、免疫応答が活発に行われているリンパ器官である脾臓及び腹腔マクロファージ(Mphi)を無菌的にとり出して実験に供した。脾細胞浮遊液を用いてマイトジェン(コンカナバリンA(ConA)、リポポリサッカライド(LPS))による幼若化反応及びサイトカイン(IL-2、IL-3)活性を、腹腔MphiではIL-1及びIL-6活性を測定した。また、脾細胞をナイロンカラムを通してTリンパ球を分離し、腹腔Mphiを混合培養させることによりそれぞれの機能を更に検討した。
Mg欠乏食飼育1週目の脾細胞のConAに対する幼若化能はControl食群に比べ著しく低下していたが、Mg欠乏食飼育2週目においてはその反応性が回復する傾向が認められた。LPSに対する反応性はConAに対してのような大きな変化はMg欠乏食飼育1週目も2週目も認められなかった。脾細胞のサイトカイン産生能はConA反応性に低下が認められたにもかかわらず、IL-2値がMg欠乏群でやや高かった。Mphiのサイトカイン産生能はIL-1及びIL-6ともMg欠乏食飼育1週目でやや高い傾向を示した。T細胞とMphiの相互作用をみると、Mg欠乏群T細胞及びMphiは同数のControl群のT細胞及びMphiの反応に比べ、Mg欠乏の期間に依存してやや減弱している傾向が認められた。以上の結果からMg欠乏により、T細胞やMphiはIL-2やIL-1等のサイトカインの産生が低下していないにもかかわらず、他の機能の変化が起こる可能性が示唆された。

URL: 

Published: 1995-03-23   Modified: 2016-04-21  

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