1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03455011
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
安藤 敏夫 金沢大学, 理学部, 講師 (50184320)
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Keywords | 原子間力顕微鏡 |
Research Abstract |
生物材料の観察に適した原子間力顕微鏡の開発を目指して、システムの設計・製作を行ってきた。光学顕微鏡像と原子間力顕微鏡像を同時観察できるように工夫をした。原子間力顕微鏡のステ-ジとなる円筒形ピエゾ素子の中空部に対物レンズが入るようにした。円筒形ピエゾのみでX、Y.Z方向に動かすことは原理的に可能だが、いくつかのメ-カに問い合わせた結果、実際に入手できるものでは仕様を満たすことができないことが分かった。円筒形ピエゾはZ方向に動かすだけとして、X、Y方向に動かすために円筒形ピエゾに一次元に伸縮するピエゾを2つ結合させた。デジタルインストルメント社の原子間力顕微鏡を実際に使用して、その優れた点や悪い点を参考にして、機械的部分の設計を行った現在工作中である。ピエゾ素子の制御や像の取り込みのためのシステムとしてDSPシステム(民間の助成金により入手)を採用した。このシステムのソフトウヱアの開発はかなりの時間と努力を要するもので、現在はシステムの理解に力をいれている。画像デ-タ処理の部分のソフトウヱアは完成したけれどもパソコンによる計算は非常に時間がかかることが分かった。計算に長時間かかることは実際の使用にあたって問題となるので、グラフィックエンジンボ-ドなどを使用したい(次年度交付予定の補助金では足りないので、なんとかならないであろうか)。
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