1991 Fiscal Year Annual Research Report
重畳的国際関係のアクタ-相互連関構造とその問題システムの認知図の開発及び作成
Project/Area Number |
03552001
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
浦野 起央 日本大学, 法学部, 教授 (80059146)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 明彦 東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (30163497)
山影 進 東京大学, 教養学部, 教授 (10115959)
武者小路 公秀 明治学院大学, 国際関係学部, 教授 (80053536)
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Keywords | 国際関係 / 認知図モデル / 国際アクタ- / 問題解決システム / 国際システム・モデル |
Research Abstract |
国際社会の連関構造のモデル開発について予備的検討を行い,諸アクタ-が参加する相互連関の構造とそのネットワ-クのシステム連関の態様に関連して,今後における解析モデル作成の方向づけについて一つの成果がえられた。そこでの認知図モデルの作成による国際システムの連関構造モデルの開発は,現在そのモデル開発の試行段階にある。また,これまで進められてきたデ-タ解析については,このプロジェクトで予定された東京大学教養学部(山影研究室),東京大学東洋文化研究所(田中研究室),及び日本大学法学部(浦野研究室)の間での共同分析のためのワ-クステ-ションの研究体制が現在整備されつつあり,テスト段階にある。この始動によって大型の計算プロジェクトの作業が可能となる見通しにある。他方,基本デ-タの検証,その収集及びデ-タ入力の作業は予定された通り進められており,特に国連活動のデ-タについては1990年までのデ-タ化及びデ-タ解析がなされ,その分析結果は公表され,これによってソ連・東欧共産圏諸国の変容が検証できた。さらに,紛争デ-タに関しては,すでにその作業の一部は公表されており,その基礎デ-タの補充及び計量化モデルの試行が現在進行しており,その問題解決システムを展望した紛争計量化及び認知モデルの開発についての議論が繰り返されており,近い段階でそのモデルについて合意が得られる。その予備作業として朝鮮統一を事例に,朝鮮半島をめぐる統一の認知図分析がなされた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 浦野 起央: "国際紛争・対立のパタ-ンと90年代の紛争(上・下)" 国防. 459,461. 58-70 46-69 (1991)
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[Publications] 浦野 起央: "1986〜1990年における国連総会投票行動の分析" 国際関係研究. 11. 1-42 (1992)
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[Publications] 浦野 起央: "朝鮮半島の統一をめぐるシナリオと認知構造" 法学紀要. 33. 1-33 (1992)
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[Publications] 山影 進: "地域体系成立の条件" 講座東南アジアの国際関係. 9. 325-334 (1991)
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[Publications] 浦野 起央: "国連総会投票行動の分析1986〜1990年" 国際地域資料センタ-, 802 (1991)
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[Publications] 田中 明彦・他編: "戦争の国際システム" 東京大学出版会, 326 (1992)