1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03555008
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
末田 正 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (20029408)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榎本 亮 イビデン株式会社, 技術開発本部, 次長
松島 朋史 大阪大学, 基礎工学部, 教務職員 (50165817)
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Keywords | 導波形炭酸ガスレ-ザ / フェ-ズロックアレイ |
Research Abstract |
本研究は、小形で比較的大きな出力が得られる導波形炭酸ガスレ-ザに着目すると共に、導波形炭酸ガスレ-ザの出射面を円形アレイ状に配列し、隣接する導波路間の壁に隙間を設け,それにより光波を結合させ、円形フェ-ズロックアレイ導波形炭酸ガスレ-ザを構成しょうとするものである。 円形フェ-ズロックアレイ導波形炭酸ガスレ-ザの試作 内径20mm,外径24mm、長さ210mmの銅パイプを外側に,内径8mm、外径10mm,長さ210mm銅パイプを内側に用いて円形同軸形中空導波路を構成した.外側の銅パイプには,長さ方向に対して幅3mm、長さ200mmのスロットを並列に6本開けられ、それぞれのスロットに,導波路の隔壁として,幅3.5mm,高さ6mm,長さ100mmの三角柱を2本ずつ,計12本埋め込まれている.外側及び内側の銅パイプには水冷が行われている。導波路の両側には,反射率99.7%の完全反射ミラ-と反射率95%の部分透過ミラ-が取り付けられ,それぞれのミラ-でレ-ザ共振器が構成されている。 動作実験 動作実験では,1)各導波路で一様な放電,2)各導波路で同時発振3)各導波路のレ-ザ間においてフェ-ザロック発振動作の3点について動作確認を行った.1)については,ガス圧力50Torrにおいて入力電力230Wまで一様な放電が得られている.それ以上入力電力については,まだ実験を行っていない.2)3)については,ガス圧力50Torr,入力電力50Wで同時発振およびフェ-ズロック動作を確認した(スペクトルアナライザ-を用いた各レ-ザ光間のビ-ト周波数の観測による).これらの結果より,フェ-ズロックアレイ導波形炭酸ガスレ-ザによる導波形炭酸ガスレ-ザの高出力化の見通しが得られた.
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