1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03555025
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
伊藤 誼 東京工業大学, 工学部, 教授 (60016441)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 忠一 日本精工株式会社, 生産技術研究所, 所長
小泉 忠由 東京工業大学, 工学部, 助手 (90016527)
橋詰 等 東京工業大学, 工学部, 助手 (50218400)
稲場 千佳郎 東京工業大学, 工学部, 助手 (10223231)
新野 秀憲 東京工業大学, 工学部, 助教授 (40196639)
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Keywords | 極限加工 / 加工環境制御 / 超精密加工 / ナノテクノロジ / 難削材加工 / 構造設計 / 加工状態認識 / 無人加工 |
Research Abstract |
前年度迄に得られた研究成果を基に平成4年度においては,将来の超精密加工のニーズ及び次世代超精密工作機械の構造構成についてより詳細に検討を行い,具体的な加工システムの開発を行った.その結果,(1)加工空間全体を完全閉鎖空間とすること,(2)加工対象に適合した加工雰囲気を創出可能なこと,(3)ナノメートルオーダの超精密ダイヤモンド切削加工を実現可能なこと,(4)コンパクトな工作機械構造を実現すること,等の厳しい条件を合理的に満足することのできる新たなカプセル構造を有する加工環境制御超精密加工システムを構築することができた. 一方,無人化を前提とする次世代超精密加工環境を実現するための熟練技能者の経験と勘を代替可能であると考えられる超精密加工状態認識技術について検討を行い,新たなセンシング機能を具備した工具・工作物のインタフェース近傍の状態を反映する効率的な情報獲得とそのセンサーフュージョン原理に基づく加工状態の認識方法を提案することができた.ここで提案した認識方法を用いることにより,ダイヤモンド工具の摩耗状態,取り付け状態,切り屑の排出状態,工具欠損等をインプロセス認識可能であることを明らかにした. 更に,開発したカプセル構造加工環境制御超精密加工システムの性能を最大限に活用することによって,従来ダイヤモンド切削の観点からほとんど検討が行われていなかった代表的な難削材のひとつであるチタン及びチタン合金を対象に,天然単結晶ダイヤモンど工具を用いた超精密加工について種々の切削条件下で詳細な検討を行った.その結果,チタン及びチタン合金の冷却切削の有効性を明らかにすると共に,超精密加工において積極的な加工環境制御が有効であることを示像することができた.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] H.Shinno,H.Hashizume,Y.Ito and C.Sato: "Structural Configuration and Performances of Machining Environment-controlled Ultraprecision Diamond Turning Machine ¨Capsule¨" Annals of the CIRP. 41/1. 425-428 (1992)
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[Publications] 橋詰 等・新野 秀憲・伊東 誼: "超精密加工機におけるテーブルと駆動系の連結機構 ー加工環境制御超精密加工機CAPSULEへの組込みー" 日本機械学会第69期通常総会講演会講演論文集(Vol.C). 510-512 (1992)
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[Publications] 新野 秀憲: "超精密切削加工機の新たなる構造構成への試み" 日本学術会議学術シンポジウム「ナノジェオメトリーの創成科学」. 27-39 (1991)
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[Publications] 新野 秀憲・橋詰 等・伊東 誼・佐藤 忠一: "加工環境制御超精密加工機(CAPSULE)" 1992年度精密工学会春季大会学術講演会講演論文集. 549-550 (1992)
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[Publications] 新野 秀憲: "精密工学会編 新版精密工学便覧" コロナ社, 1406 (1992)