1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03555037
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
中林 功一 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (90024231)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若林 稔 株式会社神戸製鋼所機械, エンジニアリング事業部, 主任研究員
森西 洋平 名古屋工業大学, 工学部, 講師 (40222351)
土田 陽一 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (30144190)
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Keywords | サブミクロン微粒子分級 / 準剛体回転成層流 / エクマン層 / 内部領域 / ステワートソン層 / 分級性能 |
Research Abstract |
研究実施計画に沿って行った実験的考察,理論的考察および数値解析によって得られた新たな知見は,以下の通りである. 1.実験的考察 (1)ロータにおけるステップ部と円柱凸部の壁面上にステワートソン層が生じる.本実験で使用したロータでは,ステワートソン層は,軸方向の強い流れを伴う内層と,弱い逆流を伴う外層からなる.内,外層の厚さは,およそエクマン数のそれぞれ1/3,1/4乗に比例するが,ロスビー数には無関係である. (2)内層における軸方向速度成分は,下流に行くにつれ増大する. (3)分級性能の向上をはかるには,ロータ上のエクマン層にのみ原料粉体を供給すればよい.この場合においても安定な回転成層状態が得られる. 2.理論的考察 (1)ステワートソン層の外層においては,その軸方向の上または下半分の領域で軸方向の逆流が生じる.ただし,軸方向速度成分は,隣合う内部領域の方位角方向速度成分に比例した値を持つので,隣合う内部領域がとくに剛体回転領域であれば,上述の逆流は生じない. (2)ステワートソン層の内層については,円柱壁面上に生じるステワートソン層の内層では逆流が生じないが,円柱壁面から離れた流れ場内に生じるステワートソン層の内層では逆流が生じる.今後,上述の逆流が生じないための条件を明かにする予定である. 3.数値解析 (1)2円板間のソース・シンク・フロウについて,開発した演算アルゴリズムで求めた数値解は線形解析解と一致し,その有効性を確認した. (2)エクマン層とステワートソン層の構造の関連が,明らかにされた.
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[Publications] 中林 功一: "回転ハウジングとロータの準剛体回転成層流" 日本機械学会講演論文集. 923-1. 138-140 (1992)
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[Publications] 中林 功一: "準剛体回転流のエクマン層と内部領域の流れに対する壁形状の影響" 日本機械学会講演論文集. 920-68. 173-175 (1992)
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[Publications] 中林 功一: "回転2球流れの準剛体回転成層流" 日本機械学会講演論文集. 910-62. 355-357 (1991)