1991 Fiscal Year Annual Research Report
プラズマ計測用光-X線ハイブリッドCTシステムの開発
Project/Area Number |
03555087
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
中島 真人 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (20051766)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
弓削 洋二 (株)東芝ライテック, 技術本部研究所, 課長
尾川 浩一 法政大学, 工学部, 助教授 (00158817)
油田 信一 筑波大学, 電子情報工学系, 助教授 (00092502)
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Keywords | プラズマ計測 / 計算機トモグラフィ / 放電管 / X線CT / 画像再生 / 断層映像 |
Research Abstract |
平成3年度は,主に現有の装置を用いて基礎的デ-タを収集し,検討を加えた.その具体的経緯を以下に述べる. 1.基礎デ-タの収集これまで所有していた簡易実験システムを改良し,基礎的デ-タの収集を行った.ここでは光の屈折が無視できる薄いプラズマ容器を用い,減衰がほとんど無い可視発光の計測を行って,本手法によって得られる再構造画像の定量性,空間解像度などについてより正確に検討した.これと平行して,プラズマ内部における各波長の光の減衰,およびプラズマ容器の形状計測と光の屈折・反射に関する基礎デ-タの収集も行った.この結果,以下のことが明確になった. (1)画質劣化要因ープラズマ容器における光の屈折・反射の影響およびプラズマ光の減衰ーを無視できる場合には,収集する投影デ-タのサンプル数,投影方向数を最適に設定することによりプラズマ容器中の発光強度分布を0.5mm程度の分解能で十分映像化可能である. (2)プラズマの減衰補正に必要な光の減衰係数分布,及び光の屈折補正のために必要なプラズマ容器形状の測定精度は,その補正精度に大きく影響する. (3)光の反射補正は,その一次反射成分のみでなく,場合によっては二次以上の成分も考慮しなければ良好な補正効果を得ることができない. 2.実験システムの設計基礎実験の結果を整理・検討し,新たに製作する実験システムの仕様を決定した.次年度は,この設計に基づきシステムを製作し,本手法の有効性を検証する予定である.
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