1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03555089
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Research Institution | Sendai National College of Technology |
Principal Investigator |
熊谷 正純 仙台電波工業高等専門学校, 電子工学科, 教授 (10044653)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹島 久志 仙台電波工業高等専門学校, 電子工学科, 助手 (80216887)
鈴木 陽一 東北大学, 電気通信研究所, 助教授 (20143034)
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Keywords | ラウドネス / 最小可聴値 / 等ラウドネスレベル曲線 / 頭部伝達関数 |
Research Abstract |
音の等ラウドネスレベル曲線は聴覚関係諸規格の基本である。自由音場における最小可聴値に関する聴取実験は、平成3年夏の実験で一区切りである。ISOの委員会では、我々の得たデ-タのほか、ミュンヘン工科大学等のデ-タを基に、自由音場における最小可聴値の国際基準の案が作成されるに至った。 自由音場は音の反射が全く無いところで、音の基本特性測定には重要な条件であるが、屋内の日常生活では実現しない環境である。日常生活の場は、ある程度音が拡散しているところである。このような音環境を想定して、ISOの推奨実験条件では、自由音場と拡散音場、さらに擬似拡散音場での実験を定義している。そこで平成3年度後半から拡散音場での聴取実験に着手した。高性能の残響室を用いた最小可聴値に関する予備実験の結果では、低域において最小可聴値が上昇する傾向がある。しかし、高性能の残響室は音の残響時間が長く音場制御が非常に困難であるので、実験に適正な残響時間への調整を試みている。 平成3年度予算の多くは現有EWSの機能拡充に使用した。そのEWS上ではつぎの実験システムの作成が進展中である。これらのシステムや機器は平成4年度の実験で活用する。 (1)等部伝達関数測定システム・・・・ヘッドホンによる聴取を想定した圧力音場では、等ラウドネスレベルは自由音場と異なる。その差異を明らかにするための一方法として、被験者個人毎の頭の周りの音響伝達系の測定を行う。 (2)能動的音場制御システム・・・・高音圧レベルにおける等ラウドネスレベル測定では、スピ-カの歪低減対策が重要な課題である。そのためにEWSによる能動的な歪低減システムを必要とする。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] T.Sone,Y.Suzuki,H.Takeshima,M.Kumagai,T.Fujimori,H.Miura: "Further consideration on the threshold of hearing and the egual-loudness level contours for pure tone in a free field" Proceedings of Inter-Noise 91. 1. 61-64 (1991)