1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03555113
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
石川 忠晴 東北大学, 工学部, 助教授 (50159696)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 武弘 日本無線株式会社, 三鷹製作所, 次長
首藤 伸夫 東北大学, 工学部, 教授 (90055137)
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Keywords | 降雨観測 / 三次元レ-ダ |
Research Abstract |
本年度は、レ-ダ-装置の設計及び製作を行った。 レ-ダ本体は、漁場監視用レ-ダ(尖頭出力25Kw、周波数9740MHg、日本無線(株)製)とし、これに信号処理機(日本無線製)を接続した。いずれも汎用型を若干改造したものであり、本研究のひとつの目的である低廉性を確保できた。 レ-ダ-本体は、通常と異なり、軸を水平にセットし縦回転させ、その全体をタ-ン・テ-ブルに載せて水平回転させる。回転範囲は180°あれば全天をサ-チできるが、余裕をみて340°とした。 受信波は信号処理器によって離散デ-タに変換され、パ-ソナル・コンピュ-タを介してハ-ドディスクに保存される。全体性能は、監視範囲30Km、分解能は角度4°距離500mである。 当初は、レ-ダの姿勢制御もパ-ソナルコンピュ-タで制御することも検討したが、低廉性を確保できる見込みが立たなかったので、運転諸量(速度、回転範囲など)を入力して機械的に回転させ、ロ-タリエンコ-ダからの姿勢デ-タをレ-ダデ-タとともに保存する方式とした。したがって、繰り返し運転をすると、観測メッシュに±2°の範囲でズレが生じるが、これについては観測後のデ-タ整理の段階で考慮することとした。 実際の使用は、運転免許を取得した後、来年度行う予定である。 なお、本年度は設計、製作のみを行ったので、研究発表は行っていない。
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