1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03555119
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
越 正毅 東京大学, 工学部, 教授 (70013109)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 隆裕 科学警察研究所, 交通安全研究室, 室長
尾崎 晴男 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (30204184)
桑原 雅夫 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (50183322)
高羽 禎雄 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50013107)
|
Keywords | 信号制御 / 交通容量 / サ-ビスレベル / エキスパ-トシステム |
Research Abstract |
1.信号交差点の改良設計の方法について、検討時に必要なデ-タの面から以下の二つに整理した。 (1)必要なあらゆる定性的・定量的デ-タを取り揃え、最終的な改良設計を一度で行う最適設計法 (2)素人の眼から見ても解るような現場状況の定性的デ-タから改良の方向を見い出し、改良の実施・実施結果の検討を繰り返すことによってよりよい状態へ導いてゆく漸近改良法 2.信号交差点の各改良項目を、実施のコスト、デ-タの入手、社会の受け入れの面から3分類した。 (1)信号制御パラメ-タの改良については、改良の実施が容易かつ安価であるので漸近改良法も適用しうる。 (2)信号制御の現示と交差点幾何構造の改良については、改良実施費用が大きく、再々の変更が困難であり、かつ他の時間帯や曜日にも適用できることを確認しなければならないので、最適設計法が適当である。 (3)交通規制の強化は、社会的抵抗を排して実施しなければならないことが多いので、最適設計法が適当である。 3.信号制御パラメ-タの改良に漸近設計法を採用し、信号交差点の運用改善策を見いだすエキスパ-トシステムを開発した。本システムは手軽なパ-ソナルコンピュ-タを用いてユ-ザフレンドリィな対話式で構成されており、素人でも容易に利用できること、また専門家とほぼ同等の改良方法を提案できることを確認した。 4.信号制御パラメ-タの改良にも最適設計法を採用し、信号交差点の運用改善策を見いだす手法を提案した。本手法は信号交差点の制御設計をスケジュ-リング問題ととらえ、交差点の交通容量やサ-ビスレベルの解析に関して、さまざまな信号交差点の設計項目を同時に最適化するものである。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] OZAKI,Haruo: "Simultaneous Analysis of a Signalized Intersection" Highway Capacity and Level of Service. 283-294 (1991)
-
[Publications] SIGUA,G.Ricardo: "An Expert System For Design And Control of Signalized Intersections" 東京大学(学位論文), 97 (1991)