1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03555129
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
尾島 俊雄 早稲田大学, 理工学部, 教授 (20063670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 昌生 早稲田大学, 理工学研究所, 特別研究員
高橋 信之 早稲田大学, 理工学研究所, 特別研究員
佐土原 聡 早稲田大学, 理工学研究所, 特別研究員
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Keywords | 地下駐車場 / 環境 / エネルギー消費 |
Research Abstract |
平成4年度は地下駐車場の調査を進めている。都市計画駐車場を対象として、9分類におけるタイプ別の特徴を明らかにするためにエネルギー消費に関する実態調査を行った。 駐車場を利用空間領域(地上、地上地下混在、地下)、及び駐車方式(自走式、自走機械併用式、機械式)により分類した。特に大規模であり都市の基幹的施設となる都市計画駐車場においては自走式地下駐車場による整備台数が最も多く約30,000台であった。都市計画駐車場85例の実態調査で、一台当たりの床面積を比較すると自走式地下駐車場が最も大きく、機械式地上駐車場が最も小さく、前者は後者の約2倍であった。また、同じ自走式駐車場でも地下駐車場は地上駐車場の約1.3倍であった。 エネルギー消費を収容台数一台当たりの年間電力消費で比較すると、自走式地下駐車場が最も大きく、自走式地上駐車場が最も小さく、前者は後者の約4倍であった。機械式地上駐車場は自走式地上駐車場とほぼ同じ値であった。機械式駐車場の機械装置による電力消費は、平均的な自走式地下駐車場の換気用電力消費よりも少ない。 一般に閉鎖的な地下空間は人間が多数、長時間利用するには、安全面、環境面で問題があるなかで、駐車場は利用者が限定的であるため、両面の問題が比較的少ないと考えられる。しかし、過密都市では必然的に地下駐車場の整備が要求され、今後膨大な量の地下駐車場が建設されることを考えると、より環境的負担を軽減する機械装置を導入した駐車場計画によって、人間の地下空間における滞在軽減を図ることが重要と考えられる。
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