1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03555130
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岡田 光正 大阪大学, 工学部, 教授 (40028931)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横田 隆司 大阪大学, 工学部, 助手 (20182694)
吉村 英祐 大阪大学, 工学部, 助手 (50167011)
柏原 士郎 大阪大学, 工学部, 助教授 (70029164)
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Keywords | 大深度地下 / 地下災害 |
Research Abstract |
本年度は,地下空間の利用特性,地下施設における災害事例の収集,地下利用に関する現行法規の整理,ならびに現在提案されている大深度地下利用計画の事例分析を行った。研究成果の概要は以下のとおりである。 1.地下空間の利用特性の調査 地下空間の特性は,気候,エネルギ-コスト,建設コスト,維持コスト,土地利用,環境,安全,健康,心理の面からみた利点と問題点を整理した。 2.地下空間における災害事例の調査 地下空間で発生した過去の災害事例を収集・分析した結果,火災に限らずガス漏れ・水害・陥没などの各種災害が多く発生していること,またその多くは消火・救助などに手間取っていることなど,現在の地下空間が災害に弱い構造であることが示された。 3.地下利用に関する現行法規の整理 現在の建築基準法や消防法には,大深度地下施設を想定した放火・避難規定がなく,非常時の対応策が不十分であることが明らかになった。 4.大深度地下利用計画の事例分析 大深度地下利用計画の事例を分析した結果,地下の施工技術に関する記述は多いが,安全性に対する配慮や検討が非常に少ないことが明らかになった。
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