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1992 Fiscal Year Annual Research Report

金属錯体を不斉中心とする光学活性ポリマーの開発

Research Project

Project/Area Number 03555184
Research InstitutionNARA WOMEN'S UNIVERSITY

Principal Investigator

矢野 重信  奈良女子大学, 理学部, 教授 (60011186)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小宮 克夫  東ソー(株), 科学計測事業部, 課長
加藤 昌子  奈良女子大学, 理学部, 助手 (80214401)
塚原 敬一  奈良女子大学, 理学部, 助教授 (70112117)
佐藤 光史  工学院大学, 工学部, 講師 (10154105)
Keywords化学修飾 / 長鎖アルキル化 / 光学活性錯体 / 結晶構造解析 / 分子識別
Research Abstract

1)分子識別能を持つ金属錯体の設計--分子間の選択的な水素結合を介する分子識別能を有する金属錯体の設計を目指して、水素結合形成可能な水酸基を持ったグルコース還元末端を持つオリゴ糖のNi(II)グリコシルアミン錯体の合成とキャラクタリゼーションを行った。オリゴ糖として最も基本的な糖である二糖類を取り上げた。いずれの錯体も三座配位のグリコシルアミンが中心金属に対して2分子mer型に配位していることが明らかとなった。良好な結晶が得られたD-マルトース錯体についてX線結晶構造解析を行った。その結果、糖分子内での水素結合が見られた。さらに錯体分子間で糖ユニットの水酸基間での水素結合を介して二量化していることが判明し、金属錯体による分子識別能の発現にとって重要な知見を得た。
2)不斉金属錯体の化学修飾と構造の解明--非配位の水酸基を有するポリアミノポリカルボン酸を配位子とするCo(III)錯体に対し、当研究室で独自に開発したクリプタンド可溶化方を用いる各種酸無水物との反応により次の二種類の化合物を合成し、それらの同定を行った。(a)酸無水物として長鎖アルキル基を有するオクチル酸およびラウリル酸の場合に、それぞれの脂肪酸残基が錯体の非配位の水酸基とエステル結合で連結した化合物が得られた。いずれも水中でミセル形成能を有することが判明した。溶液の表面張力の測定から得ta
臨界ミセル形成濃度とヘッドグループのCo(III)錯体に由来する ^<59>Co-NMRの測定から得られるシグナルの線巾ならびにケミカルシフトが密接な相関を持つことを初めて明らかにした。(b)錯体の非配位の水酸基にエステル結合したメタクリル酸のような重合可能な官能基を持つ金属錯体の合成に成功した。メタクリル酸錯体はゲル化するという興味深い性質を示した。以上の知見を基にこれらの化合物を用いて高分子化を検討している。

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Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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