1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03556005
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
行永 寿二郎 京都大学, 農学部, 教授 (90200865)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下村 正彦 石川県農業短期大学, 助手 (80206250)
大久保 昌孝 京都大学, 農学部, 助手 (50243077)
鉄村 琢哉 京都大学, 農学部, 助手 (00227498)
古川 良茂 京都大学, 農学部, 助教授 (60026614)
|
Keywords | 平核無カキ / 脱渋速度 / 温度 / CO_2濃度 / エタノール濃度 / 脱渋障害 / 収穫時期 / 果実硬度 |
Research Abstract |
1)‘平核無'カキ果実を10月12日,10月27日および11月11日に収穫し、それぞれ43l容ABS樹脂製容器に入れて、スケールアップした実験を行ない,実用化のための処理条件を検討した。 2)それぞれの時期の収穫果実を40℃,5時間CO_2+エタノール35ml分注,40℃12時間後保温処理すると処理2日後には脱渋が完了した。エタノール分注量を半分にすると脱渋完了が1日遅れた。また処理温度ならびに後保温湿度を35℃に下げると、脱渋完了には処理後3〜5日を必要とした。 3)これに対し、従来のエタノール単独では処理後6日,CO_2単独では3〜5日が脱渋完了までに必要であった。 4)アルコールによる脱渋障害は、処理温度40℃において35℃よりも処理7日後以降0.5ポイント以上高かった。また、果実の収穫時期が遅くなるほど著しくなる傾向を示した。処理温度35℃においては、果実の表皮に亀裂があっても障害は問題にならない程度であった。 5)10月12日収穫果実は処理後20日間軟化しなかったが、処理7日後から一部の果実がゴム様の弾力性をおび始め、日数の経過とともにその症状が広がった。10月27日収穫果実は処理10日後から軟化し始め、11月11日収穫果実では処理2〜3日後からすべての処理果実が軟化を始めた。 6)果皮色およびBrixについては、各処理の間で一定の傾向は認められなかった。 7)処理期間中,容器内のCO_2濃度の低下は認められなかった。注入したエタノールはすべてが蒸散せず,注入回数を重ねると容器内に液体エタノールとして残存した。後保温終了後容器を開封すると、すべての処理容器からアセトアルデヒド臭を認めた。
|
Research Products
(1 results)