1991 Fiscal Year Annual Research Report
バイオインスリンセンサの開発-インスリン・EGFキメラ受容体による超高度化
Project/Area Number |
03557033
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
河盛 隆造 大阪大学, 医学部, 講師 (00116021)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡会 隆夫 大阪大学, 医学部付属病院, 医員
岩間 令道 大阪大学, 医学部付属病院, 医員
森島 豊彦 大阪大学, 医学部, 助手 (50221635)
山崎 義光 大阪大学, 医学部, 助手 (40201834)
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Keywords | インスリン / EGF / キメラ / 燐酸化 |
Research Abstract |
インスリンレセプタ-cDNAとEGFレセプタ-cDNAを、合成DNAを用いて膜貫通部の細胞外領域で結合し、SU40 eorly Pronotor trans cription al etementsをプロモ-タ-としたインスリン・EGFキメラレセプタ-発現プラスミドを作成した。このconstructを燐酸カルシウム法によりcos-7細胞にtransfectし,WGAカラムを用いて,半精製インスリン・EGFキメラレセプタ-を抽出した。種々の濃度のインスリン(0〜77nM)添加後, ^<32>p-ATP存在下に自己燐酸化反応を行い,レセプタ-の自己燐酸化能を解析,用容依存性の有無を検討した。 その結果,SDS-PAGE上分子量約120KDa及び95KDaの位置に ^<32>pの取り込みが認められた。インスリンレセプタ-βサブユニットは,分子量95KDaの位置に認められることから後者はCOS-7が本来有しているインスリンレセプタ-βサブユニットと推定された。一方,前者は理論上推定されるインスリン・EGFキメラレセプタ-βサブユニットの分子量に相当し,COS-7細胞内で発現したインスリン・EGFキメラレセプタ-βサブユニットであると推定された。 インスリンレセプタ及びインスリンEGFキメラレセプタ共に,インスリン濃度0〜77nMの範囲内において,インスリン濃度に依存して ^<32>p-ATPの分子内への取り込みが認められ,今後の臨床応用への道を開いた。しかし,生体内における血脈インスリン濃度は,空腹,時,約0.05nM程度であり,高インスリンとなる食後においても約1nM程度であり,今後さらに感度を上げる必要が認められた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Imano.E,et al: "Two patients with insulin resistance due to decrensed leuels of insulin receptor mRNA" Diabetes. 40. 548-557 (1991)
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[Publications] Lee.JY,et al.: "Inhibitoy effect of in elhiyl gaontde on insulin bineloiy to its receptar" Diabetes Res clin Prac.13. 173-180 (1991)
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[Publications] 今野 英一ら: "インスリン受容体異常症の遺伝的解析-2家系における検索-" 分子糖尿病学. 2. 127-134 (1991)
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[Publications] 渡会 隆夫: "高脂肪食ラットにおける肝epidermal Gronth Faitor(EGF)受容体の動態-インスリン受容体との比較検討" 糖尿病. 34. 887-894 (1991)
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[Publications] Iwama,N.et al.: "Dephosphoylation of the insulin receptor partialy rcstores the deercased autophosphnylation in strepli zutocin in duced diabetic rats." Diabetes Res.(1992)