1991 Fiscal Year Annual Research Report
通信ネットワ-クを用いた在宅妊婦管理システムの開発
Project/Area Number |
03557071
|
Research Institution | Kagawa Medical School |
Principal Investigator |
神保 利春 香川医科大学, 医学部, 教授 (50010179)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 宏和 香川医科大学, 医学部, 助手 (80207125)
林 敬二 香川医科大学, 医学部, 助手 (30201718)
柳原 敏宏 香川医科大学, 医学部, 講師 (90166546)
加藤 賢朗 東京大学, 医学部附属病院・分院, 講師 (00185878)
原 量宏 香川医科大学, 医学部, 助教授 (20010415)
|
Keywords | ホ-ムテレメトリ- / パソコン通信 / ネットワ-ク / 分娩監視装置 |
Research Abstract |
従来より当院母子センタ-で用いている,周産期管理システムに通信用モデムを組み込むことにより、電話回線をとおして院内と同様に心拍数情報を受信可能とした。小型在宅妊産婦管理端末に関しては,従来のJUST-PCのモデムに加え,現在市場に急速に普及している小型のMNP方式のモデムの応用に関しても検討した。病院側の受信システムとしては,従来のデスクトップコンピュ-タ-によるシステムのほかに,医師側の利便も考慮し,最近実用に供されている,モデム内蔵ノ-ト型パソコンの導入も試みた。ソフトウェア-に関しては,分娩監視装置からICカ-ドへ,効率よく胎児心拍数と子宮収縮情報を記録するためのソフト,および電話回線に効率よくアクセスするための,自動ログイン機能を備えたソフトを開発した。病院と妊婦の間を直接接続する方法に加え,一般商業用のパソコンネットワ-ク(マスタ-ネット)の利用に関して試験的な運用を試みた。家庭用の分娩監視装置の改良に関しては,今回あらたに設計した自己相関型胎児心拍数計を用いることにより,従来よりかなり小型軽量(3kg)にすることができ,妊婦が家庭で利用しやすくなった。新しいシステムによりこれまで約15人の妊婦が,パソコンネットワ-クを利用して,胎児の情報を家庭から病院へ情報を送り,ネットワ-クへのアクセスは完全に自動的に行われ,しかも送信されたデ-タ内容の信頼性に問題は生じないことが確認された。医師側においても,ノ-ト型パソコンを用いることにより,病院の中はもちろん,院外からでも容易にネットワ-クにアクセスできることが確認された。以上から妊婦,医師どちらも病院組織を離れて胎児の情報を交換可能であり,本システムの周産期医療における有用性が確認された。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] 原 量宏: "コンピュ-タ-" 助産婦雑誌. 45. 583-591 (1991)
-
[Publications] 原 量宏: "ホ-ムテレメトリ-" 臨床婦人科産科. 45. 1313-1321 (1991)
-
[Publications] 原 量宏,神保 利春,他: "光カ-ドを用いた周産期管理" 産婦人科の実際. 40. 2007-2011 (1991)