1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03557078
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
山田 庄司 昭和大学, 歯学部, 教授 (00111617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 隆延 昭和大学, 共同施設, 講師
斎藤 茂 昭和大学, 歯学部, 助手 (20195986)
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Keywords | 骨芽細胞 / 歯根膜細胞 / 細胞培養 / 外力負荷 / 反復伸展 / 細胞増殖 / コラ-ゲンゲル / 包埋培養 |
Research Abstract |
本研究で試作中の培養細胞反復刺激装置は、炭酸ガス培養器中に設置し、歯根膜細胞・骨系細胞・軟骨細胞などを包埋した、コラ-ゲンゲルの薄層をモ-タ-により反復伸展して、培養細胞に外力を負荷するものである。初年度は、既に完成している自作機を用いて、新生ラット頭蓋冠の骨系細胞やヒト歯根膜細胞に外力を負荷する実験を繰り返し、適当な伸展周期や伸展距離を設定するための基礎的なデ-タを得た。その結果、両細胞では外力に対する感受性が異なることが判明した(第50回日本矯正学会などで発表)。すなわち、骨系細胞はコラ-ゲンの薄層を10%伸展した場合に有意な細胞増殖の促進が見られたのに対し、歯根膜細胞では15%の伸展で初めて有意差が見られた。装置本体の試作段階において、当初予定していたソレノイド駆動方式では、炭酸ガス培養器中で充分な耐久性が期待できないと考えられたため、防水モ-タ-とカムを使用する方式に変更した。これによって、耐久性の向上に加え、ソレノイド駆動方式では不可能であった、外力の負荷速度をある程度調節することが可能になった。本体の製作は研究実施計画書より1ヵ月ほど遅れたが、平成3年12月末に完成した。その後、約1ヵ月間の耐久試験を行い、炭酸ガス培養器内という環境下で、充分な耐久性のあることが確認された。現在は、ナイロンメッシュの融着法を改良し、そのための付属装置を製作中である。まもなく、本装置を実際に使用した実験を行う予定であり、使用実験の終了後、本装置の細部の改良を加え、完成させる。また、来年度に開発を予定しているパルスモ-タ-駆動方式で使用するモ-タ-の選定作業を行っている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 斎藤 茂: "コラ-ゲンゲル包埋培養法をヒト歯根膜由来細胞に適用した際の機械的伸展力の影響" 日本矯正学会誌第50回日本矯正学会抄録号. 134- (1992)
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[Publications] 天野 均: "周期的外力刺激に対する骨系細胞の応答性" 昭和歯学会誌. 12. (1992)
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[Publications] S.SAITO: "The development of mechanical stimulator of cultured cells in collagen gel matrix.In:The Biological Mechanisms of Tooth Movement and Craniofacial Adaptation." EBSCO MEDIA, (1992)