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1991 Fiscal Year Annual Research Report

愛他的行動に及ぼす動機的コストとモデリングの効果に関する幼児心理学的研究

Research Project

Project/Area Number 03610052
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

祐宗 省三  広島大学, 教育学部・附属幼年教育研究施設, 教授 (50033543)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 堂野 恵子  安田女子短期大学, 保育科, 教授 (50105269)
浜崎 隆司  広島大学, 教育学部. 附属幼年教育研究施設, 助手 (20218530)
山崎 晃  広島大学, 教育学部. 附属幼年教育研究施設, 助教授 (40106761)
Keywords愛他的行動 / 援助行動 / 動機的コスト / モデリング効果 / 他者の存在
Research Abstract

本年度は,上記研究課題のもと,まず援助行動に関する実験的研究を行った。被験者は,保育園の年中(5歳)児70名と年長(6歳)児70名の合計140名であった。実験変数としては,(1)モデリング,(2)動機的コスト,(3)人的環境の3つであった。(1)については,援助モデル:援助行動をする紙芝居を見る群と,中性的行動をとる紙芝居を見る群,(2)については,被援助者が困窮を訴えているとき,迷路遊びが課される群と,迷路遊びを待っていて,さし当り為すべきことがない群,(3)については被援助以外に他者1名が周囲に存在している群と,存在していない群であった。被援助者の困窮状況としては,遊具の片づけがむずかしく誰かの援助が必要とする事態であった。実験の流れとしては(1)モデリング,(2)社会的相互作用,(3)動機的コストの操作,(4)実験事態(援助行動を必要とする事態)であった。依存変数としては,大別して援助行動の有無と言語反応であった。援助行動についての結果の概要は次の通りである。(1)年中児・年長児ともに,動機的コストが低い群(さし当り為すべきことがない場合)の援助行動が,コストの高い群(課題が与えられている場合)に比べて,より多く生起した。(2)他者が周囲に存在している場合よりも,存在していない群においてより多くの援助行動が生起した。(3)モデリングの効果は,他者の存在,特に動機的コストに低い場合の他者が存在する場合にみられた。保母による行動評定についても資料を収集した。言語反応についても,援助行動とほぼ類似の反応傾向が見られた。総じて,モデリング効果よりも動機的コストの効界が優勢であった。

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Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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