1991 Fiscal Year Annual Research Report
旧制専門学校の人材養成に関する計量歴史社会学的研究
Project/Area Number |
03610127
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
片岡 徳雄 広島大学, 教育学部, 教授 (80033687)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山サキ 博敏 広島大学, 教育学部, 助教授 (10127730)
住岡 英毅 滋賀大学, 教育学部, 教授 (60024999)
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Keywords | 高等教育 / 教育社会学 / 産業教育 / 専門教育 / 計量歴史歴史社会学 / キャリア / 旧制専門学校 |
Research Abstract |
本研究の内容は、大きく1)旧制専門学校卒業生の分布、および移動に関する分析、2)計量歴史社会学に関する理論、方法論の検討の二点である。この二点について、本年度の実績をまとめれば、以下のようになる。 1 旧制専門学校卒業生の分布、移動に関する分析 平成3年度は高等商業学校を中心に、資料の収集、卒業生デ-タベ-スの作成を行なった。作業の進行状況は以下の通りである。 (1)資料の収集 高商については、山口、高松、長崎、神戸、彦根という予定していた五校の卒業生名簿を収集した。商工卒業生の名簿は、現在収集中であるが、名古屋高工については個人のキャリアを示す資料を入手した。また、これらの資料を補足する質的資料として、各学校史・学校一覧、および同期生などによる回想録を収集した。 (2)昭和初期卒業生デ-タベ-スの生成 昭和初期の高商卒業生を中心に、就職状況を示すデ-タベ-スを作成中である。対象とした時点は、戦前の二時点、戦後三時点であり、それぞれの時点間における卒業生の移動も検討できる。 (3)高等教育機間デ-タベ-スの作成 『文部省年報』を中心として、学生数、卒業後の勤務先などのデ-タベ-スを作成した。また、学校一覧や学籍簿、学生生活調査などによる、入学者の社会的属性に関するデ-タベ-スも作成中である。 2 理論・方法論の検討 文献目録を作成し、一部の文献を収集した。 来年度は、資料収集を継続し、卒業生・高等教育機関デ-タベ-スをさらに充実させる。分析は、これらのデ-タベ-スを統合し、各学校が人材養成に果たした機能を明らかにする。
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