1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03610252
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Research Institution | Osaka University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
高階 美行 大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (70144540)
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Keywords | 現代アラム語 / アラム語 / 方言語彙集 |
Research Abstract |
本年度行った研究実績は以下の通りである【番号は交付申請書に記載した「研究実施計画」に照応する】。 1.方言資料選定:現代東アラム語のうち、計画どおりにFellihi方言(南方言)とTkhuma方言(クルディスタン中央方言)を作業対象とすることに決定。 2.デ-タ入力の前提作業:光学読取システムが対応していない特殊記号(特にイタリック書体)に苦慮したが、半角カタカナとして読ませることによりMSーDOSテキストとして機械処理を可能とした。 3.入力作業:購入した備品等の光学読取システムを活用して、Fellihi方言とTkhuma方言のデ-タ入力作業は1月までに終了し、その後イラン側クルディスタンのユダヤ人方言のデ-タ入力へと進んだ。 4.同一語彙の収集・アルファベット順並べ替え:前項の作業に少し時間を取られすぎたため、この作業の開始が遅れたが、Fellihi方言とTkhuma方言については基本的に2月末までに終了した。 5.編集作業:2月中旬以来の本作業により、Fellihi方言に関しては編集を終了した。この方言デ-タはドイツ語によるものであるが、海外の研究者からの助言により、既に高階が作成したMangesh方言語彙集との統一と参照の便を図るため、英訳も附すこととした。このためTkhuma方言の編集は途中までとなっている。 版下作成・印刷:Fellihi方言の語彙集(FillihiーEnglishーGerman;EnglishーFellihi;GermanーFellihi)の版下を作成し、現在印刷中である。 以上から、次年度はまず、Tkhuma方言の編集作業を早急に行うと共に、平行してイラン側クルディスタンのユダヤ人方言のデ-タ入力を完了し、これら両方言の語彙集を印刷・刊行する予定である。
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Research Products
(1 results)