1991 Fiscal Year Annual Research Report
パ-ソナルコンピュ-タ-による線形代数の教育システムの開発
Project/Area Number |
03640212
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
廣森 勝久 神戸大学, 教養部, 助教授 (60031324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 郁雄 神戸大学, 教養部, 教授 (80031293)
竹内 康滋 神戸大学, 教養部, 教授 (80030336)
宇摩谷 教明 神戸大学, 教養部, 教授 (30031305)
高橋 典大 神戸大上, 教養部, 教授 (00031295)
河野 正晴 神戸大学, 教養部, 講師 (40170203)
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Keywords | 線形代数 / 掃き出し法 / 連立一次方程式 / 固有値 / 行列の対角化 / ユ-クリッドの互除法 / 二次体の整数環 / グラフィックス |
Research Abstract |
1.アルゴリズムなどの研究 交付申請書に記したように,研究代表者が試作した有理整数環上の行列に対するアルゴリズム(正確な計算処理のため,ユ-クリッドの互除法を用いる)の拡張を主な課題とした。 (1)ある種の実および虚2次体の整数環上の行列に対し,上記のアルゴリズムの一般化を行なった。この内,いわゆる掃き出し法に関するものは,ほぼ完成に至った。なお,固有値・固有ベクトルの計算と対角化についても,大筋で完成に近づいたが,エルミ-ト行列・ユニタリ行列の扱いなどで細部の詰めを残している。 (2)代数学,幾何学,解析学の関連分野での研究も進展をみた。 2.プログラミング(ソフトウェアの作成) アルゴリズムの開発に伴い,プログラミングを行なったが,使用するプログラム言語の問題などがあり,当初の見込みよりは遅れてしまった。前記1の(1)に対するプログラミングはいちおう終えて,一部は教育現場での使用を試みたが,まだ使用環境を改善する必要がある。なお,グラフィックスについては当面,プログラミング上の新しい問題はないので,BASICで試作ずみのものを用いた。 3.今後の課題 少し遅れたアルゴリズムの研究を完成させるとともに,よいソフトウェアの開発のため,とくに以下の点に留意して,研究を継続したい。 (1)ユ-ザ-・インタ-フェイスの改良(2)他分野のテ-マの導入
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Research Products
(5 results)
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[Publications] M.Kouno(河野正晴): "Link types in solid tcri" Kobe J.Math.8. 197-205 (1991)
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[Publications] M.Kouno(河野正晴): "Twisting of knots" Advanced Studies in Pure Math.20. (1991)
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[Publications] M.Kouno(河野正晴): "Twisting and knot types" J.Math.Soc.Japan. 44. (1992)
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[Publications] J.Ahsan: "Characterigations of monoids by pーinjective and normal sーsystems" Kobe J.Math,. 8. 173-190 (1991)
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[Publications] 廣森 勝久: "On Euclidean Rings"