1991 Fiscal Year Annual Research Report
内部転換電子メスバゥア-分光法による標準アクシオンの探索
Project/Area Number |
03640282
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Research Institution | Musashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
鳥山 保 武蔵工業大学, 工学部, 助教授 (40016176)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯島 弘 武蔵工業大学, 工学部, 教授 (00139403)
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Keywords | 標準アクシオン / メスバウア-分光 / 内部転換電子 / 宇宙線(μ中間子) / FeAl薄膜 / He+10%CH_4比例計数管 / 暗黒物質 / プラスチックシンチレ-タ |
Research Abstract |
研究計画に沿って、本研究で行った各項目の成果を以下に記す。 1)5芯6連He+10%比例計数管の作成:10連の比例計数管を作成する予定であったが、横方向ベト-用比例計数管を配置してバックグランドをさらに除去出来る5芯6連He+10%比例計数管に設計変更した。これにより、16mmφの吸収体3行3列8連の計取り付けられるようにした。 2)ベト-用プラスチックシンチレ-タ:長さ20cm、幅10cm、厚さ5cmのNE102A(応用光研社製)を購入し、浜松ホトニック社の光電子増倍管(R329ー05)を組み合わせた。 ^<22>Na標準線源を用いてエネルギ-こう正を行った後、バックグランドの主たる成分と考えられる宇宙線(μ中間子)のエネルギ-スペクトルを測定し、μ中間子の時間分解能についても10ns以下であることを確認した。 3) ^<57>Coメスバウア-線源:予定では100mCiを購入することになっていたが、昨秋価格が高騰したこととCAMACクレ-トの変更から50mCIとした。現在はまだ本番の測定に至っていないが、上記比例計数管のテスト及び吸収体の共鳴スペクトルの測定に使用している。 4)CAMACメスバウア-システムの講築・申請では、東洋テクニカ社のクレ-トを使用するように書いたが、システム構成上林栄精器社製のものを購入し、PC9801VX及びPC9801DAでメスバウア-測定システムに結合させて、標準鉄を吸収体として透過型スペクトルの測定を行い、目下PC9801VXで本番の実験に必要な性能が得られることを確認した。 5)SUS304濃縮 ^<57>Fe吸収体薄膜の作成:吸収体作成用として ^<57>Fe金属50mgを購入したが、共鳴綿が1本で3成分からなる厚さ1000Å期SUS304吸収体薄膜の蒸着法による作成は所有の装置では困難であることが判明し、現在自然鉄を使い2成分のFeAlの作成に取り組んでいる。
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