1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03640455
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
阿部 憲孝 山口大学, 理学部, 助教授 (30089908)
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Keywords | 非交互共役ヘテロ環 / アザアズレン / シクラジン / DMAD / 付加環化反応 / 縮合複素環 / 芳香族性 / シッフ塩基 |
Research Abstract |
1、縮合ヘテロ環の合成原料として有用な2ーアミノー3ーホルミルー1ーアザアズレンを新規に高収率で合成した。さらにこの化合物から数種の誘導体を合成した。 2、2ーアミノー3ーホルミルー1ーアザアズレンと各種活性メチレン化合物との縮合反応により、ピリジン環及びピリミジン環を縮環した非交互共役含窒素ヘテロ環を合成した。得られた化合物の性質をNMRで検討し、ピリジン環とアザアズレン環の芳香族性の比較検討から、アザアズレン環に結合交替があることを見出した。 3、2ー(2ーアミノアニソノ)ー1ーアザアズレンのシッフ塩基を合成し、その反応を検討して、新規ヘテロ環化合物の合成を行った。 (1)、上記化合物の塩化鉄(III)及びパラジウムを用いての環化反応によりベンズアゼピンを縮合したアザアズレン及びベンズイミダゾ-ルやキノリンを置換したアザアズレンを合成した。 (2)、上記化合物とDMADとの反応を行い、興味ある付加環化反応、転位反応を見出した。これにより新規なジアゼピン誘導体が得られた。 4、(1)2位及び8位にアミノ基を持つ1ーアザアズレンとDMADとの付加環化反応を検討し、新規な多重付加環化反応を見出した。 (2)これにより得られたシクロヘプタインドリジンに、更にDMADを作用させ、4環性のシクロヘプタシクル[3.2.2.]コアジン類を合成した。このもののNMR及びX線結晶解析を行い、シクラジン類の構造を解明した。 以上のように、当初の目的は、合成及び反応面に於て、ほぼ達成できた。今後の検討課題としては、反応機構の速度論的検討や反応に於る触媒の検討等があり、さらにこの方面の研究がまたれている。
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[Publications] Noritaka Abe: "Synthesis and Some Reactions of 2ーAminoー1ーazaazuleneー3ーcarbaldehyde" Bull.Chem.Soc.Jpn.65. 340-344 (1992)
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[Publications] Noritaka Abe: "Synthesis and Some Reactions of Ethy 2ー[2ー(NーSubstitutedーmethylideneamino)anilino]cycloheptaー[b]pyrroleー3ーcarboxylate" Bull.Chem.Soc.Jpn.
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[Publications] Noritaka Abe: "Cycloaddition Resctions of 2ーAcetylaminoー、2ーalkylaminoー,8ーEthylaminoー,and 8ーAcetylaminoー1ーazaazulenes with Dimethyl Acetylenedicarboxylate" Bull.Chem.Soc.Jpn.