1991 Fiscal Year Annual Research Report
トンネル型一次元構造を有する新しい銅カルコゲナイドの合成と性質
Project/Area Number |
03640533
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
大谷 槻男 岡山理科大学, 理学部, 教授 (70108976)
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Keywords | トンネル型構造化合物 / 一次元化合物 / 三元銅硫化物 / 銅化合物 / CDW転移 / 金属・半導体転移 |
Research Abstract |
1.ACu_7S_4(A=Tl,K,Rb)の相転移 1)TlCu_7S_4 電気抵抗測定によれば245,190,170Kに相転移がある。熱起電力測定においても対応する温度に異常がみられた。しかし帯磁率測定では170Kに異常はみられなかった。 2)KCu_7S_4 電気抵抗測定により245Kと180Kに相転移が観測された。これらは熱起電力、帯磁率測定によっても観測された。低温TEM観察の結果、245K以下で001方向に2倍の超周期がみられ、さらには180K以下では、それらに加えて001方向に1.5倍,110方向に3倍の衛星班点がみられた。今のところ単なる格子上の超周期なのか、CDWによるものなのかは不明である。 3)RbCu_7S_4 電気抵抗は180Kに山がみられ、40Kでは半導体から金属への転移がある。180K以下でもTEMによる超周期スポットは観察されなかった。 2.TlCu_7Se_4の相転移 150K付近で金属から半導体への相転移がみられる。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] T.OHTANI: "Phase Transitions in New Quasi-One-Dimensional Sulfides TlCu_7S_4 and KCu_7S_4" Solid State Commum.78. 913-917 (1991)
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[Publications] T.OHTANI: "Phase Transitions in ACu_7S_4(A=K,Rb,Tl) and TlCue_7S_4-Electrical and Magnetic Properties and Electron Diffraction Studies-"