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1991 Fiscal Year Annual Research Report

DNA合成開始時におけるヒストンキナ-ゼ活性化の意義

Research Project

Project/Area Number 03640611
Research InstitutionSapporo Medical University

Principal Investigator

浅見 行一  札幌医科大学, 医学部, 教授 (90159385)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 沢田 典均  札幌医科大学, 医学部, 講師 (30154149)
Keywords肝細胞 / ヒストンH1 / プロテインキナ-ゼ / リン酸 / DNA合成
Research Abstract

細胞分裂期にヒストンH1キナ-ゼが上昇することは現在では良く知られている。一方、DNA合成時については不明な点が多い。本研究は培養肝細胞を用いDNA合成開始とヒストンH1キナ-ゼ活性化の関係を明らかにすることを目的とする。本年は、培養肝細胞におけるDNA合成開始とヒストンH1リン酸化の関係を明らかにした。
再生肝では放射線によるDNA合成の阻害を指標としてヒストンH1のリン酸化、ヒストンH1キナ-ゼに関する研究を進めてきたが、培養肝細胞のDNA合成は放射線によりあまり阻害されず、放射線が肝細胞直接ではなく全身的に作用した結果、間接的にDNA合成が阻害されたことが示唆された。酪酸ナトリウムが細胞周期をG1期で停止させることが知られているので検討したところ、培養肝細胞についても同一の作用をもつことが判った。即ち、酪酸は濃度依存的にDNA合成( ^3Hチミジンの取込み)を阻害した。次いで、 ^<32>Pオルトリン酸を培地中に加え、ヒストン分画への取込みを測定した。培養肝細胞では再生肝とは異なった時間経過をたどってDNA合成が進行するが、DNA合成開始と共にヒストンH1のリン酸化が開始され、DNA含成の進行に伴ってリン酸化も進行した。酪酸ナトリウムはDNA合成する場合とほぼ同濃度でヒストンH1のリン酸化を阻害した。コアヒストンのリン酸化もほぼ同時に生じ、酪酸ナトリウムで阻害された。以上の結果から、培養肝細胞においてもヒストンH1のリン酸化がDNA合成の開始と密接な関係にあることが示された。次年度においてこのヒストンリン酸化を行なう酵素について、特にp34^<cdc2>に注目して検討する。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 浅見 行一,沢田 典均,小祝 聰一郎,森 道夫,森田 和夫: "Effect of X rays on the DNA synthesis of the primary cultured hepatocytes."

  • [Publications] 浅見 行一,沢田 典均,森 道夫: "Inhibition by sodium butyrate of phosphorylation of histone H1 and DNA synthsis of hepatocytes."

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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