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1991 Fiscal Year Annual Research Report

日本産熱帯系ホヤ類の分類学的研究

Research Project

Project/Area Number 03640628
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

西川 輝昭  名古屋大学, 教養部, 助教授 (50126885)

Keywordsホヤ類 / 系統分類 / 沖縄 / Clavelina / Rhopalaea / Aplidium / Didemnum / Pycnoclavella
Research Abstract

沖縄県八重山諸島で実施したフィ-ルドワ-クの結果、多数の水中生態写真とともに約300点のホヤ類標本を入手した。このうち約120点について、ひとつひとつ解剖・精査しスケッチしたうえ文献と照合して分類学的位置を決める仕事を終えた。以下、その成果のおもなものをいくつか述べる。なお言うまでもないが、来年度以降、新しい標本の採集と平行して、のこった約180点の分類学的検討をおこなわねばならない。
1。これまで生時の色彩がまったくわかっていなかったClaveline obesa Nishikawa et Tokiokaらしきものが、水中写真とともに、沖縄海域では今回初めて採集された。その結果、この属の分類形質として重要と考えられる生時の色彩において、本種は同属のいくつかの西太平洋産種と類似することがわかった。これらを比較して分類学的整理をおこなうべく、核当標本の送付を海外の研究機関に依頼中である。
2。Rhopalaea属の未記載種とおもわれる標本を大量に発見した。本属には全世界で約10種が知られるが、内部形態は互いに酷似しており、有効な分類形質が見つけられないでいることもあって、分類は非常に混乱している。今回よい状態の標本多数と生態写真を得て、混乱を収拾する方策を模索中である。
3。あきらかに日本新記録、ひっとしたら新種と思われるものが、Aplidium、Didemnum(数種)およびPycnoclavella(属としても日本新記録)といった属で発見された。
なお、本年度補助金で購入した水中カメラや本研究遂行中に得たさまざまな知見は、伊豆海洋公園周辺のホヤ類約20種を水中生態写真とともに解説した拙著執筆に際して非常に役立った(添付の「科学研究費補助金による研究成果の図書・雑誌等報告書」参照)。

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Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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