1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03640640
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
水谷 伸治郎 名古屋大学, 理学部, 教授 (50022538)
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Keywords | 粒度組成 / シルト質砂粒 / 円磨度 / 形成環境 / 混合過程 / 一次線型モデル / 確立紙 / 混合相 |
Research Abstract |
砂質堆積物の性質の最も基本的な特性は,それが水や空気などの流体で運搬・沈積する限りにおいては,粒度組成であることは言をまたない。しかし,原物質が移動して,集積される過程においては,結果として形成される砂質堆積物の粒度組成は原物質の性質,つまり,原物質の粒度組成に大きく支配される。もっとも簡単な場合は,原物質における粒度組成に顕著な“silt"decifiencyの認められる場合である。また,数種類の原物質が想定される場合は混合過程が一番問題になる。本研究においては本年度,次の2点に焦点を絞って検討を行った。 (1)シルト砂質粒の磨滅が効果的に行われるか否かの問題:ー砂質堆積物中の全粒径の砂質粒子のうち,シルト質砂粒はその円磨度が極端に悪いこと,また,そのような性質は形成環境にほとんど関係がないこと,などを未固結ならびに固結した堆積物について確認した。例外は,乾燥気候下における大陸地域の砂漠の砂質堆積物である(湿潤気候下の海岸砂丘などはこの条件には入らない)。この事実は,シルト質砂粒の起源にも関係することで,さらに今後の検討を必要とする。(2)混合過程における変動の問題:ー堆積物の形成には,混合過程は必ず付きまとう。それを最も理解し易く表現できるのは,一次線型モデルであり,そのための計算プログラムをを作成した。従来,確率紙にプロットした結果から推定された混合相の存在は,解釈としては妥当性が全くないことが明らかになった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 永井 ひろ美,水谷 伸治郎: "美濃加茂市廿屋付近の珪質頁岩中のジュラ紀放散虫化石" 名古屋大学総合研究資料館報告 第7号. 1-13 (1991)
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[Publications] 鎮西 清高 編,勘米良 亀齢,水谷 伸治郎: "地球表層の物質と環境" 岩波書店, 326 (1991)