1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03640648
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
伊藤 英文 大阪府立大学, 総合科学部, 教授 (30109871)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渋谷 秀敏 大阪府立大学, 総合科学部, 助手 (30170921)
小川 恒一 大阪府立大学, 総合科学部, 助教授 (00079146)
千葉 睦朗 大阪府立大学, 総合科学部, 助教授 (10079080)
西村 進 京都大学, 理学部, 教授 (40026802)
木下 修 大阪府立大学, 総合科学部, 助教授 (80079087)
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Keywords | クリ-プ / レオロジ- / 岩石変形 / 連続自動測定 |
Research Abstract |
「岩石の長期クリ-プ実験」において、平成3年度の目標は次の3点であった。すなわち、(1)岩石変形の進行を連続的に計測するシステムを開発する、(2)実験を恒温・恒湿条件下で行うべく、同条件の実験室を完成する、(3)京都大学で1957年以来行なわれている実験室で、もう一本の試片を設置するための装置と精度のよい測定器、デ-タ処理器などを作る、である。 (1)に関しては、まず、測定間隔を短くし、一測定(試片上の3トラックを測定する)時間の短縮、精度の向上に努力した。現在、週1回の測定、一測定に約1時間30分、測定精度は約10μである。今の測定システムを少し改変することで、連続測定は可能であるので、岩石変形の進行する中で、必要な時期に応じて連続測定を行うつもりである。 (2)に関しては、大阪府立大学総合科学部内に恒温・恒湿室が完成して、そこで実験を行っている。室温はほゞ24℃で一定であるが、湿度は本装置では厳密には一定にし難く、60〜80%の間である。 (3)に関しては、試験片設置装置、高精度の測定システム、デ-タ処理器などを作成した。しかし、京都大学での実験室が改築移転のため、上記の諸装置を設置するまでには至っていない。 以上のように、当初の目標はほゞ達成できたが、今後さらに、変位測定の簡便化、精度の向上、恒温・恒湿室条件の一定化などを計りたいと考えている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Ito,H.: "On rheological behaviour of in situ rock based on longーterm creep experiments." Proc.Int.Congr.on Rock Mechanics. (1991)
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[Publications] Ito,H.and Kumagai,N.: "On a creep experiment of a large granite beam started in 1980." International Journal of Rock Mechanics and Mining Sciences. (1992)
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[Publications] 伊藤 英文,小川 恒一,渋谷 秀敏,木下 修,小川 修一: "岩石の長期クリ-プの測定法" 材料. (1992)