1993 Fiscal Year Annual Research Report
横ゼーマンレーザのの注入同期による光論理素子に関する研究
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03650040
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| Research Institution | Doshisha University |
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Principal Investigator |
大田 建久 同志社大学, 工学部, 教授 (40066246)
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| Keywords | 横ゼーマンレーザ / 注入同期 / 光論理素子 / 偏光異方性 / 偏光スイッチング / 633nmHeNeレーザ / alphaモードとpiモード / マスターレーザとスレーブレーザ |
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| Research Abstract |
本年度は633nmHeNeレーザの偏光制御と偏光スイッチングを行うための手段として、マスターレーザからの光をスレーブレーザに注入し、マスターレーザの周波数を掃引することにより、スレーブレーザの周波数を偏光を制御する系を提案した。そして9本の単一モードで発振可能なレーザ管をこれらのレーザとして使用するために、まず2モードの直交偏光モード間のビート周波数の測定より、偏光分離周波数を計測した。その結果偏光分離周波数は、レーザ共振器長に関係する位相の異方性に応じてそれぞれ異なる値が観測された。
次に上述の偏光分離周波数と、レーザ管のNe^<20>とNe^<22>との同位元素混合比にもとずく発振スペクトル領域を考慮して、9本のレーザからマスターレーザとスレーブレーザの組み合わせを検討した。そしてマスターレーザの管長の温度変化を利用して発振周波数を掃引することにより、偏光スイッチング現象の観測に成功した。この偏光スイッチングの状態は周波数掃引の方向を上げる時と下げる時で異なる、いわゆるヒステリシス現象を保持することを見い出した。従って光注入をトリガ信号として用いると、光フリップフロップの論理素子が構成出来る。またすでに横磁界をスレーブレーザに印加した横ゼーマンレーザにおいて、印加磁界強度と共に偏光制御が可能であることが、前年度までの研究で明らかにされていることから、横ゼーマンレーザの注入同期による高速の光論理素子が実現出来るものと期待出来る。この実現のために、光学系や磁界系の小型化等を通じて系の安定化をはかり、さらにマスターレーザおよびスレーブレーザの周波数の安定な制御系の導入が重要な課題となる。
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[Publications] 田中義人: "マイクロプロセッサ制御による内部鏡HeNeレーザの周波数安定化(II)" レーザー研究. 20. 392-398 (1992)
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[Publications] 安田 博: "内部鏡633nmHeNe横ゼーマンレーザにおける特異な偏光状態" 電子情報通信学会技術研究報告. OQE92-14. 1-8 (1992)
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[Publications] 鳴海建治: "外部リング共振器を用いたヨウ素分子吸収スペクトルの高感度分光" 電子情報通信学会技術研究報告. OQE92-163. 73-78 (1993)
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[Publications] 大田建久: "2モード安定化HeNeレーザ" 光学. 22. 341-342 (1993)
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[Publications] 鳴海建治: "内部鏡633nmHeNeレーザ共振器におけるQ値とその偏光依存性の測定" 同志社大学理工学研究報告. 34. 114-134 (1993)
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[Publications] Masaru Mamiya: "Optical polarigation flipping properties of a HeNe laser with polarizer in the external cauity" 電子情報通信学会技術研究報告. OQE93-61. 19-24 (1993)
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[Publications] Seitaro Tsujimoto: "Fasl Firequency Contsol by Manipalating the Discharge Current in Polarigation-Stabiliqed 633nmHeNe Laser" 電子情報通信学会技術研究報告. OQE93-149. 7-11 (1994)
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[Publications] Hiroshi Yasuda: "The uraque polarization caused by the frequency locking betiseensigma and pi modes in a transuerse Zeeman Casev" JJAP. 33Pt.l. 1637-1644 (1994)
