1992 Fiscal Year Annual Research Report
「うるささ」「色相」表示による騒音評価法に関する研究
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03650273
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
柳沢 武三郎 信州大学, 工学部, 教授 (50020970)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
降旗 建治 信州大学, 工学部, 助手 (90021013)
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Keywords | 騒音の物理量 / 騒音計 / 等価騒音レベル / 騒音の心理量 / 「うるささ」尺度 / 「色相」尺度 / 「色相」騒音評価尺度 / 「うるささ」騒音評価尺度 |
Research Abstract |
本年度は、 1.我々が独自に構成した「うるささ」騒音評価尺度の適用範囲を実験的に検討し、各種要因の影響(聴覚的不快感・非聴覚的不快感)を明らかにした。 2.従来の研究とは異なる発想のもとに、「騒音による心理的影響の程度」(「うるささ」と「色相」二つの騒音評価尺度に基づく)が表示可能な騒音計を具体化した。新騒音計は、横軸として、dB単位の物理量である騒音レベルのバーグラフ、L_<Aeq(lsoc)>の頻度分布およびL_<Aeq,T>の垂直線表示を、縦軸として、「うるささ」尺度と5「色相」尺度の組み合わせ表示を可能にしたものであり、物理量と心理量の一次形式の対応関係が読みとれる。例えば、L_<Aeq,T>が22.0dBは「まったく気にならない」・「青色」であり、34.6dB→「気にならない」・「緑色」、43.8dB→「あまり気にならない」・「緑色」、53.0dB→「少しうるさい」・「黄色」、64.7dB→「うるさい」・「紫色」、73.9dB→「かなりうるさい」・「赤色」、85.3dB→「非常にうるさい」・「赤色」である。 3.長野市内の地域住民を対象として、新騒音計の現場への適用性についても検討を加えた。7段階の「わかりやすさ」尺度を用いた評価結果から、従来の騒音計による指示値では、騒音の心理的影響の程度が「あまりわからない」と感じているのに対し、新騒音計の指示は、「かなりわかりやすい」と感じていること、心理的な整合性についても、騒音源によらず、「合っている」と感じていることを検証した。 以上の結果から、所期の目的にかなう「うるささ」・「色相」騒音計が開発できたといえる。 今後、対象地域をさらにひろげ、新騒音計の有用性を検討する予定である。
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[Publications] 降旗 建治,柳沢 武三郎: "試作「うるささ」・「色相」騒音計とその評価" 電子情報通信学会応用音響研究会. EA92-62. 17-24 (1992)
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[Publications] 降旗 建治,柳沢 武三郎: "「うるささ」・「色相」騒音評価尺度による騒音計の設計・製作" 日本音響学会平成4年度秋季発表会講演論文集. 701-702 (1992)
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[Publications] 降旗 建治,柳沢 武三郎: "「うるささ」・「色相」騒音評価尺度の現場聴取実験による検証" 日本音響学会平成4年度秋季発表会講演論文集. 703-704 (1992)
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[Publications] 降旗 建治,柳沢 武三郎: "「色相」騒音評価尺度と住民反応" 平成4年度電子情報通信学会信越支部大会. 45-46 (1992)
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[Publications] 降旗 建治,柳沢 武三郎: "試作「うるささ」・「色相」騒音計による等価騒音レベルの推定" 平成4年度電子情報通信学会信越支部大会. 47-48 (1992)