1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03650290
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
高岡 忠雄 茨城大学, 工学部情報工学科, 教授 (00007824)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂田 正輝 日立エンジニアリング株式会社, システム研究所, 主任技師
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Keywords | パタンマッチング / アルゴリズム / 正規化相互相関 / ソ-ティング / 2分探索 / 情報圧縮 |
Research Abstract |
この年度には、ピクセル値を0〜255段階のグレ-値として表した場合のマッチングについて研究を行なった。最も厳密な方法はすべての点について正規化相互相関を用いて最高相関の点を検出する方法であるが、この方法は時間がかかりすぎ、実用にはならない。そこで、パタンをm×mの正方形、テキストをn×nの正方形とするとき、この両者を正方形でメッシュに切って、グレ-値の平均値を求め、いわゆる情報圧縮を行なって高速化を行なった。これを多段階に行なう方法はピラミッド法となるが、圧縮計算にも時間がかかるため、本研究ではこれを1段階とした。具体的には、8×8の正方式に分割し、N=512/8=64とするとき、N^2個の方形のグレ-値をソ-トして、パタンのM^2個の平均グレ-値をニ分探索で探す方法でパタンマッチングを行なった。ここでM=128/8=16である。その後、候補の正方形の中から位置を特定する方法は通常の正規化相互相関法を用いた。この前半の計算と後半の計算のバランスをとるためには、8×8の正方形に分割することが最適であった。 計算時間については、SUNワ-クステ-ション(約12MIPS)の上で約3秒、テキストの前処理の時間を除けば、約1秒であった。テキストの圧縮やソ-トは1度だけしておけばよいから、パタンマッチングを、パタンを変えて何度も行なった場合、この研究で提案する方法は、大変能率が良いことがわかった。認識率は全画面で96%、特徴のあるパタンなら100%であった。実験には、本科学研究費補助金で購入したスキャナを用いた。
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[Publications] T.Takaoka: "A New Upper Bound on the Complexity of the All Pairs Shortest Path Problem" Lecture Notes in Computer Science. 570. (1992)
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[Publications] T.Takaoka,K.Umehara: "An Efficient VLSI Algorithm for the All Pairs Shortest Path Problem" Journal of Parallel and Distributed Computing. 14. (1992)