1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03650314
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
野村 康雄 関西大学, 工学部, 教授 (00103391)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北尾 匡史 関西大学, 工学部, 助手 (10153090)
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Keywords | 非線形最適化手法 / 直接放射形スピ-カシステム / MFB |
Research Abstract |
主に,非線形最適化手法による一般化された直接放射形スピ-カシステムの設計法およびそのプログラムの確立を行った. 我々の考案した複数のMFBを持つスピ-カシステムの等価回路をもとに,種々のシミュレ-ションを行った.このスピ-カシステムは,駆動スピ-カのみならず,受動スピカ-にまでMFBをかけたものであり,密閉型,ポ-トシステム,ドロンコ-ンシステムの各スピ-カシステム,それらの駆動スピ-カにMFBをかけたスピ-カシステム,またポ-トやドロンコ-ンにまでもMFBをかけたスピ-カシステムを全て現すことができる. 設計の主目的は,平坦で低域までのびた音圧周波数特性を得るスピ-カシステムのパラメ-タ値を求めることであるが,本プログラムは音圧特性のみならず,スピ-カの許容振幅,許容入力電力,さらにMFBを持つものについてはシステムの安定までも考慮した設計法である.また,スピ-カシステムのパラメ-タ値の許容範囲を指定することや,いくつかのパラメ-タ値を固定して他のパラメ-タ値だけを求めたりできる汎用性の高いプログラムである. 最近のオ-ディオシステムは,小型化されてきておりスピ-カシステムも小型化している.そこで,一例として実効半径5cmのスピ-カユニットを容積7リットルのスピ-カボックスに取り付けたとき,上記のような種々のスピ-カシステムにおいて,どれだけ平坦で低域までのびた音圧特性を得ることができるか,シミュレ-ションをおこない本プログラムの有効性を確かめた.音圧特性は,要求どおり平坦で低域まで伸びた特性が得られた.また,振幅なども要求どおり許容範囲内であった.
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Research Products
(1 results)