1991 Fiscal Year Annual Research Report
自律学習能力を持つAI・ニュ-ロ統合型ファジィ推論システムの構築と有効性の検証
Project/Area Number |
03650349
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
片井 修 京都大学, 工学部, 助教授 (50089124)
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Keywords | ファジィ集合 / ファジィ推論 / 制約指向 / 信号処理 / オブジェクト指向 / 制約論理プログラミング / ファジィ制御 / 記号処理 |
Research Abstract |
本年度の研究の結果得られた成果は以下のようにまとめられる。(1)「順序制約指向型ファジィ集合概念の導入」:制約指向の観点から見たファジィ集合概念の捉え方を明らかにし、その下での集合概念、集合演算の定式化を与えた。(2)「ファジィ推論の定式化」:上記集合概念の下でのファジィ推論ル-ルと推論法の定式化を行った。また、理論的見地からそれらの適用方法を明らかにした。(3)「ファジィ推論と記号処理推論融合化」:2値論理をベ-スとした記号処理推論と上記の推論法との結合の仕方を明らかにした。(4)「融合型ファジィ推論法の信号処理・解釈、計画、制御問題への適用」:上記の統合型推論法を、外界に関する不完全な情報下でのセンサ情報の処理と解釈ならびに外界モデルの作成問題、不完全情報下での計画立案問題、不完全センサ情報、不完全モデルの下での制御問題、などの問題に適用することによって、その有効性を明らかにした。(5)「オブジェクト指向型計算環境の整備」:上記の集合演算、推論、センサ情報処理に含まれる各種計算を効率的に実行するために、ヒュ-マンインタフェ-スを考慮したオブジェクト指向型の計算環境の構築について検討を加えた。これについては現在も改良を続行中である。(6)「制約論理プログラミング法の導入」:さらに記号処理推論との融合的活用のために、制約論理プログラミグの枠組みを導入し、推論のシステマティックな実行システムの実現を図った。具体的には制約論理プログラミング言語CLP(R)をベ-スにして検討を行なったが、現在のところ、CLP(R)のメモリ-に関するガ-ベ-ジコレクションの能力の関係から推論の深さに制限があることが判明し、目下その対策について検討中である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 片井 修: "順序制約構造に基づくファジィ集合概念と推論の定式化" 計測自動制御学会論文集. 1. 30-39 (1992)
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[Publications] O.Katai: "Dynamic and ContextーDependent Treatment of Fuzziness from ConstraintーOriented Perspectives" Proc.of IFSA'91,Vol.on Artificial Intellignece. 101-104 (1991)
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[Publications] O.Katai: "Representation of Fuzzy Concepts by 2nd Order Constraints and Their Identification by Instance Generalization" Proc.of Joint HungarianーJapanese Symposium on Fuzzy Systems and Applications. 87-90 (1991)
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[Publications] T.Nishiyama: "Generating Integrated Interpretation of Partial Information Based on Distributed Qualitative Reasoning" Proc.of the 12th IJCAI. 1. 89-95 (1991)
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[Publications] T.Nishiyama: "Multiagent Planning by Distributed Constraint Satisfaction" Proc.of PPAIー91. 135-138 (1991)
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[Publications] T.Nishiyama: "Multiagent Evacuation Planning by Distributed Constraint Satisfaction" Proc.of IECON'91. 3. 2065-2070 (1991)