1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03650356
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
中島 真人 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (20051766)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
油田 信一 筑波大学, 電子情報工学系, 助教授 (00092502)
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Keywords | 磁界計測 / 計算機トモグラフィ / 電磁誘導 / 断層映像 / 画像再生 / 動画像 |
Research Abstract |
本年度は当初の計画通り,交流磁界を動画像再生するための実験装置を試作し,それを用いて実験を行うことにより本手法の有効性を確認した.その具体的経緯を以下に述べる. まず,交流磁界の動画像再生のための試作実験システムの仕様を決定した.ここでは,直径10mm程度の電磁石に基本周波数が200Hzの正弦波や方形波の交流電流を流したときに発生する磁界を測定できるような実験システムを製作するものとした.そして,ここで決定した仕様に基づき,実験システムを構成する各部のハ-ドウエア部分,及び動画像再生のためのソフトウエアを製作した.このシステムにより得られたデ-タを計算機で処理する際,扱うデ-タ量が膨大なものとなるが,本科学研究費の補助によるハ-ドディスク装置をデ-タ記憶装置として活用した. このようにして試作した実験システムにより,電磁石の形成する交流磁界分布の動画像化を行った.ここでは,交流磁界分布の投影デ-タの時間変化を各方向から測定し,この投影デ-タから,時間毎の磁界分布を再構成する.そして,時間毎に得られる複数の再構成画像を連続的に表示することにより,交流磁界分布の時間変化が動画像再生されるのである.この結果,円筒型電磁石の二つの面から交互に磁束が出入りしている様子や,200Hz及び400Hzの異なる周波数の電流を流した二つの電磁石の形成する交流磁界分布に対し,一方の電磁石上空の磁界分布が他方の2倍の周期で変化している様子等が良好に動画像再生された. 上記の実験結果から,本動画像再生法が十分実用化への可能性を持つものであることが確認された.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Hideo Saito: "Dynamic Imaging Method of Time Fluctuating Magnetic Field Distribution Using CT Technique" IEEE Instrumentation/Measurement Technology Conference. 326-329 (1991)
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[Publications] Hideo Saito: "AC Magnetic Field Imaging Using CT Technique" 12th IMEKO World Congress. 208-209 (1991)
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[Publications] 斎藤 英雄: "CT手法による交流磁界分布の映像化" 電子情報通信学会論文誌D II. J75D II. (1992)